「1万円台でも品質と機能を兼ね備えたオフィスチェアは買えるのかな…」
「とにかく費用を抑えたい」
「格安で高機能なコスパの良い商品を知りたい」
限られた予算のなかで、快適で長く使えるオフィスチェアを探している方は多いでしょう。
結論からいうと1万円台の商品は値段相応のクオリティになっており、妥協せざるをえないポイントがいくつもあります。
しかし、あと1~2万円追加すれば、国内メーカーのコスパの高いおすすめ商品がたくさんあるのも事実です。
そこでこの記事では、月に1脚は椅子を買っている僕が以下の内容を解説します。
- 1万円のオフィスチェアを購入するときに覚悟するべきポイント
- 予算1万円台の格安おすすめオフィスチェア
- 予算1万円に追加1〜2万円で買える格安オフィスチェア
- 格安オフィスチェア選びで注意したいポイント
コスパの良い格安オフィスチェアを探している方は、ぜひ最後まで読んで自分にぴったりのものを探してみてください!
なお、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、オフィスチェアやゲーミングチェアを実物を触りながら詳しくレビューしています。
比較や感想を交えながら幅広い商品を解説しているので、今回紹介するオフィスチェア以外の商品も検討したい方はぜひ参考にしてください◎
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コスパを求めるなら1万円台で買えるオフィスチェアはおすすめできない
1万円台の椅子でも機能は2~3万円台と遜色はないですが、コスパは正直よくありません。
オフィスチェアの相場は2~20万円なため、必要な機能を1万円台で揃えるのは原価からみて無理があります。
さらに怖いのは、初期不良にあたってしまったときのリスクが大きいこと。無名の海外ブランドだと、交換に対応していると記載されていても連絡が取れないケースがあります。
保証対応してくれても、送料負担で椅子と変わらない値段がかかることもあります…!
費用を抑えたくて購入したのに、ひとつ上の価格帯と変わらない出費になってしまうと本末転倒です。
それに対して2万円以上(できれば2万円台後半以上が望ましい)までお金を出せば、国内メーカーや大手オフィス家具ECのブランド商品が手に入ります。
体に負担をかけないための機能は一通り揃っており、アフターフォローもしっかり対応してくれるので、安心して購入できますよ◎
1万円台のオフィスチェア購入で覚悟すべき3つのポイント
リスクを承知のうえで1万円台のオフィスチェアを購入する前提で、見極めに注意が必要なポイントを3つ解説します。
- すぐに劣化して買い換えないといけないことがある
- 可動機構や素材のクオリティが低い
- 座面クッションが薄い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.すぐに劣化して買い換えないといけないことがある
長時間使用する場合、1万円台などの格安オフィスチェアはすぐに劣化して壊れてしまう可能性があります。
ちょっと読書したり、調べ物したりするくらいの短時間の使用であれば問題はないでしょう。しかし、長時間使用するなら半年〜1年くらいの短期間で壊れる覚悟でいた方が良いです…。
レポートを書いたり、在宅ワークで長い時間椅子に座ったりする予定の人は、格安でも2万円台後半や3万円台まで予算を増やすのがおすすめ◎
1万円台の格安チェアを買うと、ある程度はどうしても品質に目をつむらないといけないでしょう。
2.可動機構や素材のクオリティが低い
1万円台でもAmazonで人気のあるものは、機能が多少劣るものの2万円台の商品とそこまで大きく変わりません。しかし、可動機構のクオリティは明らかに低くなっています。
実際に、約1万円で購入した中国メーカー「Hbada」のペンギンチェアは、アームレストの上げ下げのしやすさが左側と右側で異なっていました◎
ほかにも、使われているメッシュ素材が触った感じでわかるくらいチープなものが使われています。同じような機能を安く再現するには部品の質を下げるしかないため値段相応ともいえるでしょう。
なお、5万円以下のオフィスチェアはボディがアルミではなくナイロンであることが大きな特徴です。
そのなかでも1万円台のものは作りが簡素でチープなものが多い印象です。背もたれに体重をかけたときにキコキコと音鳴りすることはよくあります。
こういったことは不具合の対象にはならないため、多少の不満を受け入れられる人でないと使用に耐えられないでしょう。
3.座面クッションが硬すぎる
1万円台のオフィスチェアは、座面のクッションがまるでスカスカのスポンジのように密度が低い傾向です。また、柔らかい心地よさを出せないがために、カチカチに固めているものもあります。
クッションがモールドウレタンではなく、スラブウレタンなどチープなものであることが原因のひとつです。1万円台でもモールドウレタンを使用しているものもありますが、作りが雑でチープさを感じます。
長時間使用すると、腰やお尻が痛くなってくるでしょう。
座ったときの体圧を分散してくれるような座面でないと、疲れたり体を痛めてたりしてしまうためできれば試座してから購入してください◎
なお、技術力のあるメーカーでは座面へのこだわりが比較にならないくらいすばらしいです。
僕も実際に工場へお邪魔させていただいたことのある藤沢工業さんでは、体圧分散にこだわった座面を、岐阜県生活技術研究所と共同開発しています。
しかも価格設定がびっくりするくらい安い…◎
その秘密をお伺いしにいった動画「【レベルが違う】老舗企業が3年開発したゲーミングチェア…に感動【ウィステリア・フリーダムチェア】」があるので、ぜひ見てくださいね!
【予算1万円台限定ならおすすめ】超格安オフィスチェア2選
1万円台のもの限定なら以下の2つのオフィスチェアがおすすめです。
- 無印良品 ワーキングチェア
- LOOKIT!ONE COLOR(ワンカラー)
以下で詳しく説明していきます。
1.無印良品 ワーキングチェア
説明不要なくらい人気のある国内メーカーである無印良品が作った椅子です。シンプルで品質も高く、インテリアに合うデザイン完成度の高さが特徴的。
実際に部材の数が少なくなっており、ボルト類が見えないミニマルな構造が建築学科出身の僕にも刺さるポイントです◎
部屋を圧迫しないのはGoodポイントですが、その反面サイズが小さいのが気になるポイント。アームレストの位置や座面の高さが低く、男性だと小さく感じる人が多いでしょう。
小柄な方や、存在感のない椅子が欲しい方におすすめです。
なお、アームレストは別売りになっている点に注意してください。現在は値上がりして、アームレストを含めると、ぎりぎり税込み1万円台の設定になっています。
また、YouTubeでレビュー動画「【ニトリvsイケアvs無印】予算2万円でワークチェアを買うなら?【おすすめ椅子を比較】」をあげているので、ぜひ参考にしてください。
2.LOOKIT! ONE COLOR(ワンカラー)
LOOKIT!はオフィス家具通販業界2位の大手メーカーです。
国内メーカーなので対応もていねいな点が安心ですね。そんなメーカーが1万円とちょっとでラインナップしているのがONE COLORシリーズ。
おもな特徴は以下の通りです。
- シンプル
- カラーバリエーション豊富
- キャスターから張り地まで同じ色で統一(座面下の部品を除く)
- 子どもから大人まで座りやすい高さ設定
- 1万円台で脅威の3年保障(要会員登録)
低価格でカラーが豊富(ブラック、オーシャンブルー、オリーブ、ライトモカ)な商品はなかなかなく、さらにこだわりも見える一品です◎
アームレストは大きめで、ありなしを選択可能。最低高さが36.5cmなので、身長140cmくらいから座れるうえに、調整幅が大きいため身長170cm台の方でも使えます。
詳細は以下のリンクから確認してみてください。
LOOKIT! ONE COLOR【肘あり】の詳細を見てみる>>
LOOKIT! ONE COLOR【肘なし】の詳細を見てみる>>
なお実物のレビューは、こちらの動画「【おしゃれ椅子BEST10】インテリアに合う!おすすめオフィスチェアまとめ【ゲーミングチェアあり】」を参考にしてください。
【追加料金以上の満足度】予算1万円台+1〜2万円で買えるおすすめのオフィスチェア6選
予算1万円台にさらに1~2万円追加すれば、追加料金以上に満足度の高いオフィスチェアが購入できます。
そこで、2〜3万円台で買えるおすすめオフィスチェアを6つ紹介します。
- オフィスコムYS−1
- LOOKITウェルビー
- TOKIO FST88
- ウィステリア・フリーダムチェア
- EastForce STYLUM 2.0 (スタイラム)
- TOKIO EN01(Engineerモデル)
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
1.オフィスコムYS−1
オフィスコムは日本最大手の家具ECサイトをしている会社で、店舗でもショールームを展開しています。
背面がメッシュで座面がクッションのもの、背面がクロスのもの、ゲーミング仕様などの幅広いラインナップが用意されています。
おもな特徴は以下の通りです。
- 背面部分のメッシュ素材が滑らかな触り心地
- ファブリックはしっかりとした素材感でチープな感じがしない
- 脚部はアルミ素材でオフィス空間になじみやすい外観
- ランバーサポートや背面フレームデザインが特徴的
- アームレストは4方向に動かせて腕を置いたときの感触がいい
- モールドウレタンの座面が体圧分散してくれて座り心地がいい
- ヘッドレストは高さ・角度ともに調整可能
- リクライニングは130度まで倒せてもたれるときのかたさも調整可能
オフィスコムのサイトで26,990円で購入可能。リモートワークや在宅ワーク、学習用に向いています。
2万円台で買えるオフィスチェアとしてはかなりコスパがいい感じがしますね◎
それぞれの特徴を画像付きでより詳しくレビューしているので、以下の関連記事「【オフィスコムYS-1】2万円台でコスパ最強オフィスチェアを比較レビュー」をお読みください。
2.LOOKIT! ウェルビー
オフィス家具通販サイトを運営するLOOKITが販売するウェルビーチェアで、26,980円で購入可能です。
なんといっても特徴的なのが、蜘蛛の巣のように張り巡らせた背面のクロスラインフレームです。体に合わせてフィットするよう計算されており、オールメッシュ素材なため、抜群の通気性を誇り快適な座り心地を実現できます。
座面のフロント部分にモールドウレタンを使用しており、体圧分散されて太もも部分を優しく受け止めてくれます。
座面がメッシュなので、通気性重視の方はぜひ検討してみてください◎
低価格帯の椅子を求めており、高級感溢れるデザインで、かつ機能も充実したものが欲しい方はぜひ検討してみてください。
3.TOKIO FST88
TOKIOは藤沢工業のブランドで岐阜県生活技術研究所と共同開発された体圧分散シリーズのうちの一つです。
ただモールドウレタンを使用するだけでなく、人間が椅子に座ったときに負担が感じづらくなるような形状にしています。
すごい機能がたくさんついているわけではありませんが、座り心地やクッション性に特化したチェアのシリーズです◎
FST88は体圧分散シリーズの中でも最も機能が多い商品。メッシュ素材ではありませんが、布1枚で通気性がいい印象です。一般的な座面の高さの調節やロッキング機能もついています。
一番の大きな特徴は、背もたれと座面の間に収納がついており、リモコンやスマホをいれておける点。作業や勉強中にスマホをついつい触っちゃう人におすすめですよ。
4.ウィステリア・フリーダムチェア
オフィス家具を作っている藤沢工業が自社開発した、高コスパのゲーミングチェアです。
外観が無地のファブリック素材で、落ち着いたデザインが特徴的。ゲーミングチェアと言えば奇抜な色が多いですが、こちらの商品は落ち着いた5種類のアースカラーで部屋に馴染みやすいでしょう。
また座面には、岐阜県生活技術研究所と共同開発した独自形状のモールドウレタンを使用。座ったときに体を受け止めてくれるような心地よさがあります。
各部品にもこだわっており、ロッキングで体を揺らした際にもギシギシという音がまったくしません。
3万円台で購入できる商品の中では、トップクラスでコスパの良い商品ですよ◎
落ち着いたデザインで、かつ仕事も楽にできる充実した機能が欲しい方にぴったりです。
関連記事「【ウィステリア・フリーダムチェア】神コスパのゲーミングチェアを比較レビュー|藤沢工業」でも詳しくレビューしています。ぜひ参考にしてください。
5.EastForce STYLUM 2.0 (スタイラム)
EastForceは、株式会社K&Iが販売するオフィスチェアです。魚の骨のような形をしているランバーサポートが最大の特徴で、腰の負担軽減に特化しています。
2種類のラインナップがあり、違いは座面がメッシュ素材かクッション素材かです。どちらも公式HPで2万円台前半の値段で販売されています。
ほかにも以下のような特徴があります。
- アームレストは前後、上下、斜めに動かせる
- ヘッドレストは角度と高さを調節できるため、身長の高い人も使用可能
- ランバーサポートを座ったまま調整できる
- 保証期間は1年ついており安全基準・耐久テストをクリアしているため安心
低価格帯のチェアで腰のサポートを重視している人におすすめです◎
また以下の関連記事「【EastForce】腰に全振りした格安オフィスチェアを比較レビュー|イーストフォース」でも詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
6.TOKIO EN01(Engineerモデル)
TOKIO EN01(Engineerモデル)は、約3.9万円の価格で以下のような贅沢仕様を実現したイチオシの商品です。
機構 | 特徴 |
---|---|
独自形状のモールドウレタン | 体圧分散してくれるので疲れにくい |
上下の位置を調節できるランバーサポート(独立型) | 好みの位置に変更できるので体型に合わせやすい |
座面クッション・背面ファブリックの組み合わせ | 独立型ランバーサポートでは珍しい組み合わせ |
3方向に調整可能な跳ね上げ式アームレスト | 作業や趣味にあわせて柔軟に対応できる |
フットレストつき | オフィスチェアでリラックスもできる |
背面の裏側にジャケットハンガーを標準装備 | オプションにしているモデルが多いなか標準装備で提供 |
機構 | 特徴 |
---|---|
独自形状のモールドウレタン | 体圧分散してくれるので疲れにくい |
上下の位置を調節できるランバーサポート(独立型) | 好みの位置に変更できるので体型に合わせやすい |
座面クッション・背面ファブリックの組み合わせ | 独立型ランバーサポートでは珍しい組み合わせ |
3方向に調整可能な跳ね上げ式アームレスト | 作業や趣味にあわせて柔軟に対応できる |
フットレストつき | オフィスチェアでリラックスもできる |
背面の裏側にジャケットハンガーを標準装備 | オプションにしているモデルが多いなか標準装備で提供 |
コスパ最強クラスのチェアを製作・販売している藤沢工業さんとMr.Chairsが打合せを重ねて開発しました。こちらは3月後半~4月前半に発売予定です。
とりわけ目立つのが、3方向調整機能がついていて跳ね上げもできるアームレスト。
多機能なチェアでアームレストを後ろに倒せるものがなく、視聴者さんからもよく相談をもらっていたので待望の一脚となりそうです◎
藤沢工業さんもはじめての取り組みで、強度試験に合格するまで何度も金型修正して実現しました。細かい話にはなりますが、跳ね上げ機構をつける座面の部品も一から再設計しています。
【1万円台から3万円台対象】格安オフィスチェア選びで注意したい3つのポイント
1万円台で買えるオフィスチェア選ぶときは、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 国内メーカーや技術力のあるメーカーから購入する
- 試座してから検討する
- 口コミやレビュー動画も参考にする
以下でそれぞれ詳しく見ていきます。
1.国内メーカーや技術力のあるメーカーから購入する
国内で家具やオフィスチェアを販売しているメーカーや、椅子を作る技術力のあるメーカーから購入すれば失敗する可能性は低いでしょう。
無名でとくに海外のブランドがリリースしている商品は、Amazonや楽天で高評価でもあたりハズレが大きいです。僕自身もお金がないころに何とか捻出した2万円で椅子を購入して、身体に合わず失敗しました…!
数万円の買い物で失敗すると精神的なダメージが大きいです。返品するにも送料がかかるうえに、組み立てや解体の労力を考えると、価格以上のお金と時間を失ってしまいます。
この記事で紹介している2~3万円台の椅子はちゃんとしたメーカーが製造しているので、このなかから選べば失敗する確率を減らせますよ◎
2.最低限の機能を妥協しない
オフィスチェアの最低限の機能といえる座り心地や使い勝手にはこだわりましょう。
座り心地に影響するのは以下の3点です。
- 座面のクッション:モールドウレタンorメッシュ
- 素材感:触り心地が良い
- アームレスト:可動幅が3方向(上下、前後、角度)以上
1万円台のオフィスチェアは部品のクオリティが低かったり、調整しにくかったりするため、ストレスを感じる場面も多くなります。
逆に2万円台後半の価格帯になると、チープさが軽減されて機能も充実しておりバランスのとれた一脚になっています◎
3.口コミやレビュー動画も参考にする
実際にその椅子を体験している人の意見や感想を参考にするのも検討するためのポイントです。実際に体験している人の意見は信頼性があるため、参考にすると良いでしょう。
ただレビューしている人と同じように感じるとは限りませんので、あくまで1つの意見として取り入れるのが良いですよ◎
1万円台のオフィスチェアはサクラレビューが乱立している印象ですが、2万円を超えてくるとサクラも少ないので参考になるでしょう。
なお、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、今回紹介した格安チェアを含めて数多くの比較レビュー動画を投稿しています。
実物を触りながら機能性や座り心地を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください◎
\ 今すぐ使用感をチェック! /