「ランバーサポートの正しい位置は?」
「本当にあったほうがいいの?」
「どうやってセットするのか詳しく知りたい!」
ランバーサポートは座り作業の負担を軽減するためにあるアイテムです。
しかし、実際には腰痛も肩こりも楽にならず、むしろ悪化しているような気がする人も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、ランバーサポートを邪魔に感じている方は、セットする位置を間違えている可能性が高いです!
そこで本記事では、これまで50脚以上の高機能チェアに座ってきた僕が、以下の内容を詳しく解説します。
- ランバーサポートの位置が大切なワケ
- 正しいポジション
- 適切な位置にセットする方法
- ランバーサポートの種類
- おすすめチェアをランバーサポートの種類別に紹介
正しい使い方で作業効率をアップさせたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
なお、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、体をしっかりサポートしてくれる高機能チェアをたくさん紹介しています。
正しい座位姿勢や座り心地を決めるメカの構造を解説した動画もアップしているので、興味のある方はぜひ見てみてくださいね!
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【前提知識】ランバーサポートの位置が重要な理由
椅子に座るとき、ランバーサポートの位置が重要な理由について、前提知識を解説します。
- ランバーサポートとは
- ランバーサポートの役割
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
1.ランバーサポートとは
ランバーサポートとは、椅子にセットする姿勢を矯正するための器具のことです。
おもにオフィスチェアやゲーミングチェアなど、高機能チェアに装備・搭載されています。
ランバー(英:lumber)とは、肋骨から骨盤の間にある5つの脊椎を指しているんですよ◎
椅子と一体になっているものや独立しているものなど、形状や特徴は商品によってさまざま。
高級チェアの座り心地を左右するパーツでもあるので、購入する際はぜひ注目してみてください。
2.ランバーサポートの役割
ランバーサポートの役割は、座ったときに背骨を自然なS字カーブに保つことです。正しい座り方を習慣化することで、腰の負担が最大25%減少するといわれています。
座位姿勢で体が疲れやすくなるのは、筋肉で姿勢を支えていることが原因のひとつ。とくに腰回りの筋肉には負担がかかりやすいため、腰痛も起こりやすくなります。
腰部サポート機能がある椅子を使用することで 腰痛リスクが37%減少することが報告されているんですよ◎
ランバーサポートで正しい座位姿勢を保てれば、肩や首の負担を軽減する効果や、仕事の生産性をアップさせる効果が期待できます。
長時間デスクで作業をする人にはぜひ使いこなしてほしいアイテムです。
多くの人が間違っているランバーサポートの正しい位置
ランバーサポートは坐骨に重心がのっている状態で、骨盤を支える位置に当てることが大切です。しかし、多くの人がランバーサポートの使い方を間違えています。
よくある間違いは以下のとおりです。
- 座面にベタ付けしてセットしている
- 押し加減がゆるすぎる
- 押し加減が強すぎる
座面に置いてしまうと、お尻が前に押し出されます。すると、より背中が丸まって骨盤が倒れ、体に負担がかかってしまうでしょう。
押し加減が適正でないと反り腰や猫背の原因になるため、注意が必要です…!
頭が前に出て首や肩に負担がかかったり、ストレートネックになる方もいます。
それぞれの体型に合わせて、最適な高さ・位置に調節することが、デスクワークの負担を軽減するコツです。
ランバーサポートを適切な位置にセットする方法5ステップ
ランバーサポートを適切な位置にセットする方法を、5ステップで解説します。
- 椅子に深く腰かける
- 体を骨盤から前傾姿勢に倒し、坐骨の位置を確認する
- 坐骨を起点に体を起こす
- 姿勢を保てるようにランバーサポートの位置を確認する
- 肘や膝が90~110°になるようにほかの付属パーツの位置を調節する
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
1.椅子に深く腰かける
ランバーサポートを外した状態、ゆるめた状態で椅子に深く腰かけます。
足の裏が床につくように、座面の高さを調節してください。
一番下にセットしても足がつきにくい場合は、床に置くタイプのフットレストを利用しましょう◎
まくらやクッションでも代用できるので、家にあるもので試してみてください。
2.体を骨盤から前傾姿勢に倒し、坐骨の位置を確認する
お尻を突き出すような動作を意識しながら体を前に倒し、坐骨の位置を確認してください。
お腹と太ももの全面をくっつけるようなイメージで倒すのがポイントですよ◎
坐骨の位置を確認するときは、背中を丸めないように注意しましょう。
前傾姿勢になったときに、座面にあたっているお尻下部のゴリゴリとした硬い骨が坐骨です。
3.坐骨を起点に体を起こす
坐骨の位置を意識しながら、体をゆっくりと起こします。背中を丸めたり座骨の位置をずらしたりしないように気をつけましょう。
わかりにくければ、指先でゴリゴリとした骨の部分を触って位置を確認してくださいね◎
左右の坐骨に対して均等に体重をのせることも重要なポイントです。肩や腰回りに無理な力が入っていなければ、正しく座れています。
4.姿勢を保てるようにランバーサポートの位置を調節する
その姿勢をキープするために、背もたれと体の隙間をランバーサポートでうめます。
骨盤が倒れないようにすることが大切なポイントですよ◎
ランバーサポートがないと姿勢を保つために筋肉を使うことになるため、筋力が弱い現代人にとっては姿勢崩れや疲労の原因になります。
5.肘や膝が90~110°になるようにほかの付属パーツを調節する
肘や膝が90〜110°になるように、アームレストや座面の高さを調節します。
かつては90°が適正とされていましたが、現在では110°くらいが負担がかかりにくいといわれています◎
基準が変わった理由は、現代人の筋力が低下しているから。ローカル筋脊椎に直接つながっている深層部の筋肉が発達していない人は、90°を維持するのは難しいといわれています。
パーツを調節する際は110°を意識して、調節してみてください。
なお、疲れにくさを追求するのであれば、ランバーサポート以外にもこだわるべきポイントがあります。
詳しくは、関連記事「【快適】疲れないオフィスチェア5選!選び方と購入前に知りたい重要ポイントも徹底解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
好みに合わせて選べるランバーサポートの種類5つ
ランバーサポートのおもな種類は以下の5つです。
種類 | 特徴 |
---|---|
通常型 | シンプルな背もたれにランバーサポートが入っている 押し具合はほどほどで、腰部分の張り具合を強くする程度 |
独立型 | 背もたれから腰部分のみが独立していて、独自に背骨をサポートする 位置が調節できない商品もある |
押出型 | 手前に押し出す調整機能がついたランバーサポート 通常型よりもサポート力が高い |
デュオレスト型 | 背もたれが縦2つ(左右)に分離した構造になっている 脊椎を包み込むようにサポートするため、長時間のデスクワークでも腰に負担がかかりにくい |
クッション型 | クッションのような形状をしたランバーサポート ゲーミングチェアに多い |
種類 | 特徴 |
---|---|
通常型 | シンプルな背もたれにランバーサポートが入っている 押し具合はほどほどで、腰部分の張り具合を強くする程度 |
独立型 | 背もたれから腰部分のみが独立していて、独自に背骨をサポートする 位置が調節できない商品もある |
押出型 | 手前に押し出す調整機能がついたランバーサポート 通常型よりもサポート力が高い |
デュオレスト型 | 背もたれが縦2つ(左右)に分離した構造になっている 脊椎を包み込むようにサポートするため、長時間のデスクワークでも腰に負担がかかりにくい |
クッション型 | クッションのような形状をしたランバーサポート ゲーミングチェアに多い |
オフィスチェアはメーカーやモデルによって、さまざまなタイプのランバーサポートが採用されています。
一方、ゲーミングチェアはクッション型ランバーサポートが主流です。ゴムで背もたれに取り付けられていることが多く、取り外しもできます。位置を調節しやすいため、合うかどうか不安がある人にはおすすめです。
それぞれ使用感がまったく異なるので、気になる商品はなるべく試座してみてください◎
実店舗の取り扱いがない商品であれば、同じタイプの椅子を試してみると、多少の参考にはなります。
その場合は、実際に使った人の口コミやレビューもチェックしておきましょう。
なお、僕の運営するYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、複数のおすすめチェアを機能ごとに比較したレビュー動画をアップしています。
ランバーサポートの使用感についても商品ごとの違いが伝わるように、工夫をしながら解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね◎
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【タイプ別】ランバーサポートの位置を調節できるおすすめチェア5選
ランバーサポートの位置を調節できる、おすすめのチェアを5つ紹介します。
商品名 | 素材 | 座面タイプ | 座面の高さ | ヘッドレスト | ランバーサポートのタイプ | ランバーサポートの取り外し | フットレスト | アームレスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オフィスコム YS-1 | メッシュ | モールドウレタン | 44~54cm | 追加料金 | 通常型 | 不可 | なし | 3D |
COFO Chari Premium | メッシュ | メッシュ | 48~56cm | 独立型 | 不可 | 4D | ||
TOKIO CW01 | メッシュ | モールドウレタン | 43~50cm | 押出型 | 不可 | なし | 3D | |
DUOREST D100F | ファブリック | モールドウレタン | 38.5~49.5cm | デュオレスト型 | 不可 | なし | 3D | |
ウィステリア フリーダムチェア | ファブリック | モールドウレタン | (通常モデル)41.5~47.5cm (高身長モデル)43.5~51.5cm | クッション型 | 3D |
商品名 | 素材 | 座面タイプ | 座面の高さ | ヘッドレスト | ランバーサポートのタイプ | ランバーサポートの取り外し | フットレスト | アームレスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オフィスコム YS-1 | メッシュ | モールドウレタン | 44~54cm | 追加料金 | 通常型 | 不可 | なし | 3D |
COFO Chair Premium | メッシュ | メッシュ | 48~56cm | 独立型 | 不可 | 4D | ||
TOKIO CW01 | メッシュ | モールドウレタン | 43~50cm | 押出型 | 不可 | なし | 3D | |
DUOREST D100F | ファブリック | モールドウレタン | 38.5~49.5cm | デュオレスト型 | 不可 | なし | 3D | |
ウィステリア フリーダムチェア | ファブリック | モールドウレタン | (通常モデル)41.5~47.5cm (高身長モデル)43.5~51.5cm | クッション型 | 3D |
ひとつずつ、詳しく解説します。
なお、商品名をクリックすると、商品詳細へと直接飛べるようになっています。
先に個別の商品をチェックしたい方は、ぜひ活用してみてくださいね◎
1.【通常型】オフィスコム YS-1
商品名 | オフィスコム YS-1 |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | 44~54cm |
ヘッドレスト | 追加料金 |
ランバーサポートのタイプ | 通常型 |
ランバーサポートの調整 | |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | |
アームレスト | 3D |
商品名 | オフィスコム YS-1 |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | 44~54cm |
ヘッドレスト | 追加料金 |
ランバーサポートのタイプ | 通常型 |
ランバーサポートの調整 | |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | |
アームレスト | 3D |
オフィスコムYS-1は、通常型のランバーサポートが採用されているオフィスチェアです。背もたれのメッシュ素材のうしろから、可動式のランバーサポートが腰を支えてくれます。
サポート力はそれほど高くなく、腰をやさしく押し戻す程度です◎
モールドウレタンの座面は体重を分散する効果が高いため、細身の人でも座りやすいでしょう。
メッシュ素材は通気性がよく蒸れにくいので、長時間の作業でも快適に使用できます。
手の届きやすい価格で、コストパフォーマンスに優れたオフィスチェアです。
実際の操作性やランバーサポートの形状は、動画で確認してくださいね!
2.【独立型】COFO Chair Premium
商品名 | COFO Chair Plemium |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面タイプ | メッシュ |
座面の高さ | 48~56cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | 独立型 |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | |
アームレスト | 4D |
商品名 | COFO Chair Plemium |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面タイプ | メッシュ |
座面の高さ | 48~56cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | 独立型 |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | |
アームレスト | 4D |
COFO Chair Premiumは、独立型ランバーサポートが採用されているオフィスチェアです。
ランバーサポートの位置は、背もたれごと上下に動かせるようになっており、高さ調節が可能です。
ぐっとせり出した部分が骨盤をしっかり立ててくれますよ◎
とくにホワイトが人気カラーで、タイミングによっては売り切れていることも多いです。
予約注文も受け付けているので、確実に手に入れたい方は予約をおすすめします。
実際に座ったときの様子やランバーサポートの調整具合は、動画で確認してみてください!
なお、COFO Chair Premiumのお得な買い方については、関連記事「【解決】COFO Chair Premiumが買えないのはホワイトだけ!人気の理由やお得に買う方法も紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ見てみてくださいね◎
3.【押出型】TOKIO CW01(Coworkモデル)
商品名 | TOKIO CW01 |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | 43~50cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | 押出型 |
ランバーサポートの調整 | 上下・奥行 |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | なし |
アームレスト | 3D |
商品名 | TOKIO CW01 |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | 43~50cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | 押出型 |
ランバーサポートの調整 | 上下・奥行 |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | なし |
アームレスト | 3D |
TOKIO CW01は、背もたれと一体になったランバーサポートが採用されているオフィスチェアです。
背もたれのうしろに腰を支える機構がついています。上下と奥行を調節できるので、好みに合わせて位置の調節が可能です。
メッシュ素材のため、通気性が高く蒸れにくいですよ◎
さらに背面にはカバンかけとジャケットハンガーが追加料金なしで付属しているため、座り心地以外の利便性にも優れています。
サポート力だけでなく、生活空間でプラスアルファの働きをしてくれる高機能な椅子です。
ランバーサポート以外にもさまざまな機能が充実しているので、動画で細かくチェックしてみましょう!
4.【デュオレスト型】DUOREST D100F
商品名 | DUOREST D100F |
---|---|
素材 | ファブリック |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | 38.5~49.5cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | デュオレスト型 |
ランバーサポートの調整 | |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | なし |
アームレスト | 3D |
商品名 | DUOREST D100F |
---|---|
素材 | ファブリック |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | 38.5~49.5cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | デュオレスト型 |
ランバーサポートの調整 | |
ランバーサポートの取り外し | 不可 |
フットレスト | なし |
アームレスト | 3D |
DUOREST D100Fは、左右に2分割された背もたれが特徴的なオフィスチェアです。
裏に設置された調節ダイヤルによって、背もたれの位置を左右・上下に調節できる仕組みになっています。
独特な見た目に加えて、機能性の高さにも優れた椅子なんですよ◎
2つに分かれた背もたれが脊椎を包み込むようにサポートしてくれるため、自然に正しい姿勢をキープできます。
腰だけでなく背骨全体を支えるという、新しい発想が取り入れられている高機能チェアです。
5.【クッション型】ウィステリア・フリーダムチェア
商品名 | ウィステリア・フリーダムチェア |
---|---|
素材 | ファブリック |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | (通常モデル) 41.5~47.5cm (高身長モデル) 43.5~51.5cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | クッション型 |
ランバーサポートの調整 | |
ランバーサポートの取り外し | |
フットレスト | |
アームレスト | 3D |
商品名 | ウィステリア・フリーダムチェア |
---|---|
素材 | ファブリック |
座面タイプ | モールドウレタン |
座面の高さ | (通常モデル) 41.5~47.5cm (高身長モデル) 43.5~51.5cm |
ヘッドレスト | |
ランバーサポートのタイプ | クッション型 |
ランバーサポートの調整 | |
ランバーサポートの取り外し | |
フットレスト | |
アームレスト | 3D |
ウィステリア・フリーダムチェアは、クッション型のランバーサポートがついたゲーミングチェアです。
高密度でしっかりとした固さのある触り心地で、高いサポート力があります。
ゴムバンドで固定されているのが通常スタイルですが、取り外しも簡単にできますよ◎
また、カジュアルでやさしい色合いのファブリック素材は、インテリアとの親和性も高いです。
背面のみPUレザーが張られているタイプもありますが、ファブリック素材のほうが統一感があっておすすめです。
実際に部屋に置いたときの様子は、動画で見てみましょう!
ほかにも体への負担が少ない椅子をいろいろ比較したい方は、関連記事「【負担激減】人間工学に基づいたオフィスチェアおすすめ7選を紹介!機能の特徴や予算別の選び方を徹底解説」もぜひ参考にしてください。
なお、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、ランバーサポートだけでなくアームレストやフットレストなど、それぞれのパーツについても詳しくレビューしています。
コメント欄では個別の質問にもお答えしているので、気になるチェアがあればぜひご連絡くださいね◎
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ぜひ本記事を参考に、正しいランバーサポートの位置と座り方をマスターして、座っている時間を快適にすごせるようにしましょう。