【導入文】
月に1脚は椅子を買っているしばたまる(@yabaikagu)です。
日本シェア3位のオフィスチェアブランドITOKI(イトーキ)。今回は名物モデルSALIDA(サリダ)シリーズの中でも人気を誇るYL9を44,900円で購入しました。
YL9よりおよそ2倍ほど高い価格(約96,000円)で、日本一売れているブランドのオカムラ製シルフィーと比較した結果を紹介します。
ITOKI SALIDA YL9は「ズボラな性格でデザインの良いメーカー最上位機種が欲しい方」には向いています。
しかし、「細かい調節が可能で柔らかい座面やリラックスできるイスが欲しい方」は他の選択肢を検討した方が良いかもしれません。
本記事では
・ITOKI SALIDAシリーズのラインナップ
・ITOKI SALIDA YL9の特徴
・どんな人に向いているか
・どんな人に向いていないか
を分かりやすく解説していきます。
【見出し2】ITOKIは130年以上の歴史を持つ国内オフィス用品メーカー
SALIDA YL9は、130年以上の歴史を持つ国内メーカーITOKI(イトーキ)が手がけるオフィスチェア。ITOKIは1890年に伊藤喜商店として創業し、事務用品からオフィス家具までを扱う人気の国内メーカーです。
日本で最初にホッチキスを輸入販売したメーカーで、「ホッチキス」という名前を有名にしたのが実はこのITOKI。長年の歴史や過去の実績から信頼性の高いメーカーであることが分かります。
そんなITOKIの中でも特に有名なのが、今回紹介するSALIDAシリーズです。
【見出し2】ITOKI SALIDAシリーズラインナップを紹介
→まとめ方は、スペック比較表+レビュー動画で話したコメントを挿入する形でお願いします。(参考になる方のレビュー記事:https://makuring.com/soundcore-life-p3/)
ITOKI SALIDAシリーズは全7種類。
ラインナップのスペック表は以下の通りです。
製品名 | YL2 | YL3 | YL5 | YL6 | YL7 | YL8 | YL9 |
サイズ | 幅59cm
奥行き59cm 高さ77.5〜88cm |
幅65.5cm
奥行き59〜74cm 高さ87〜95.5cm |
幅61.5cm
奥行き59cm 高さ89〜98cm |
幅66.7cm
奥行き76.5cm 高さ95.5〜104cm |
幅67cm
奥行き69〜87.5cm 高さ117〜126.5cm |
幅67cm
奥行き70.5cm 高さ113.5〜122.5cm |
幅67cm
奥行き70.5cm 高さ113.5〜122.5cm |
重量 | 12.7kg | 18.5kg | 12.4kg | 18kg | 16.2kg | 22.1kg | 21.5kg |
材質 | 背・座:布地張り
背・座フレーム:ポリプロピレン 脚:ガラス繊維強化ナイロン キャスター:ナイロン双輪 肘:ポリウレタン、ポリプロピレン |
背部インナー:ABS
背部アウター:ガラス繊維強化ナイロン 座部インナー:合板 座部アウター:ポリプロピレン 座張り材:ボリエステル100% クッション材:ウレタンフォーム 脚:ガラス繊維強化ナイロン 背ブラケット:金属(鋼) キャスター:ナイロン双輪 |
座:布地張り
背:メッシュ張り 背・座フレーム:ポリプロピレン 脚:ガラス繊維強化ナイロン キャスター:ウレタン双輪 肘:ポリウレタン、ポリプロピレン |
背・座:ポリプロピレン
背支柱:ガラス繊維強化ナイロン 張り材:ポリエステル クッション材:ウレタンフォーム 脚:ガラス繊維強化ナイロン 背ブラケット:金属(鋼) キャスター:ナイロン双輪 |
座部インナー:合板
座部アウター:ガラス繊維強化ナイロン 背部インナー:なし 背部アウター:ガラス繊維強化ナイロン 脚:ガラス繊維強化ナイロン 座背部連結部:金属(鋼) キャスター:ナイロン双輪 |
座:布地張り
背:メッシュ張り 背・座フレーム:ポリプロピレン 脚:ガラス繊維強化ナイロン キャスター:ナイロン双輪 肘:ポリウレタン、ポリプロピレン |
背:エラストマー
背支柱・座裏カバー:ポリプロピレン 脚:アルミダイキャスト キャスター:ナイロン双輪 |
保証期間 | 最大3年 | 最大3年 | 最大3年 | 最大3年 | 最大3年 | 最大3年 | 最大3年 |
価格
(税込) |
15,900円〜 | 21,900円 | 15,900円〜 | 29,900円 | 39,900円 | 39,900円 | 44,900円 |
SALIDAシリーズには、1万円台のコンパクトなモデルから2万円台のバランスの取れたモデル、3万円以上のリモートワーカーモデルまでがラインナップされています。
今回紹介するYL9は、その中でも最上位機種にあたるモデルです。
特筆すべき点として、ヘッドレストや背部のエラストマー素材はYL9にのみ使われている特殊な素材。絶妙な柔軟性で体を支えてくれます。
スッキリとしたシルエットで、シリーズの中でも特にデザイン性に優れたモデルです。
【見出し2】オカムラ シルフィーと比較して分かるITOKI SALIDA YL9の特徴
実際にオカムラ シルフィーと座り比べてみて分かった特徴はこちら。
・外観はエラストマー素材を使ったスタイリッシュなデザイン
・座面はフラットで密度の高い硬めのクッション
・脚部は高級感のあるアルミ素材
・アームレストは9段階の高さ調節が可能
・座面の高さや前後位置の調節はレバー操作で統一
・ヘッドレストは上下の向きや高さを変更可能
・保証期間は最大3年間
【見出し3】ITOKI SALIDA YL9の外観はスタイリッシュなデザイン。素材の柔軟性で体を支える
YL9の形状で1番特徴的なのが、ヘッドレストや背もたれ部に使われたエラストマー素材。メッシュとは違い、樹脂とゴムの中間の素材です。
このエラストマーのスタイリッシュな網目デザインがYL9の特徴と言えます。
通常オフィスチェアは背もたれの機構で背中を支えていますが、YL9は中心に向かって網目の密度が濃くなっているため、網目のバランスやエラストマー素材特有の柔軟性で体を支えてくれます。
オカムラ シルフィーと比べると、網目の太さが全然違うことが分かります。
オカムラ シルフィーはメッシュ素材なので手で押すと窪みますが、YL9は強度があるため体重をグッとかけることで変形します。YL9は構造全体で体を支えるモデルと言えます。
【見出し3】ITOKI SALIDA YL9の座面はフラットで硬めのクッション。密度が高く沈み込みは少ない
YL9の座面はフラットなクッション素材です。
クッション内部の密度が濃く、ぎゅっと濃縮されたような大分硬めの座り心地。
オカムラ シルフィーのクッションと比較してみると。
オカムラの特徴である異硬度クッションは、1枚のクッションの中でも硬い部分と柔らかい部分があり、立体感のある形状になっています。
一方で、YL9のクッションは全体がフラットで硬さも均一。
YL9は硬めなクッションが好きな方におすすめです。
【見出し3】ITOKI SALIDA YL9の脚部は高級感のあるアルミ素材。全体のバランスが良くかっこいい
YL9の脚部は高級感と強度のあるアルミ素材でできています。
購入してみて感じたことは、フラットな形状の座面や脚部のアルミパーツなど、YL9はトータルのデザインバランスがとても良いです。
YL9は4万円台で購入しましたが、9万円以上するオカムラ シルフィーと見比べてみると、部屋に置いた時にYL9の方がかっこよく見えると思いました。
【見出し3】ITOKI SALIDA YL9のアームレストは9段階の高さ調節が可能。肘から手首までしっかり置ける
YL9のアームレストは、合計9段階の高さ調節が可能です。
最大の高さにしてオカムラ シルフィーと比較してみると。
ほとんど同じか、少しYL9の方が高く設定できます。
また、YL9のアームレストの横幅(長さ)は結構長めです。腕を乗せた時に肘から手首までしっかりと置くことが可能。
オカムラのシルフィーと比べると、シルフィーはYL9より短めで、肘を乗せた時に少し手が出てしまいます。
しかし、YL9は上下の調節しかできないため、サイドに振る機能が欲しい方は別のイスの方が良いかもしれません。
【見出し3】座面の高さや前後位置の調節はレバー操作で統一。ロッキング機能も使いやすい
YL9は座面の上下や前後の調節をすべてレバー操作で行うことが可能。
さらに、ロッキング機能が付いているので、背もたれに体重をかければ自然ともたれかかることが可能です。
ロッキングは固定できるので、リクライニングした状態で作業をすることもできます。
SALIDAシリーズを購入して1番驚いたのが、調節の部分がすべてレバー操作で統一されていること。
オカムラ シルフィーの場合、各調節にはレバーを引く以外にも回したり上にあげたりと操作に一貫性がありません。
その点、SALIDA YL9は操作が単純なのですぐに覚えられ、スムーズな調整が行えます。
ただし、細かく自分に合わせた調整がしたい方には、調節幅が広いオカムラのようなイスがおすすめです。
【見出し3】ヘッドレストは上下に向きを変更可能。さらに身長に合わせて高さも変えられる
YL9のヘッドレストは上下の向きを変更できる上、かなり高い位置まで伸ばすことが可能。
身長の高い方でもベストな位置に調節できます。
ぼくの使っているオカムラ シルフィーはヘッドレストが動かないタイプを付けているので、自由度の高いYL9のヘッドレストはとても使いやすく気に入っています。
【見出し3】ITOKI SALIDA YL9の保証期間はMAX3年間。4万円台の価格帯としては十分な長さ
ITOKI SALIDAシリーズの保証期間は最大3年間です。
保証期間の対象となる部分は
・構造体は3年間
・スライド部などの機構部分は2年間
・表面仕上げやクロス摩耗などの外装部分は1年間
という内容になっています。
一方、オカムラの保証期間は、最近構造体の3年間の部分が8年間に延長されています。
長期的に長く使っていきたい方は、もう少し値段の高いオカムラ社製などのイスを検討するのが良いかもしれません。
しかし、4万円台の価格帯では大体3年保証がMAXになるので、SALIDAシリーズも十分な長さの保証期間だと思います。
【見出し2】-ITOKI SALIDA YL9が向いている人-ズボラでデザインが好き/予算5万円で最上位機種が欲しい
ITOKI SALIDA YL9は
・ズボラな性格でデザインが好きなリモートワーカー
・予算5万円でメーカー最上位機種が欲しい
という方に向いた、操作しやすくデザイン性のあるオフィスチェア。
各部の調節もレバー操作のみなので、細かい設定が面倒な方に向いています。
圧迫感のないスッキリとしたシルエットで、部屋に置いていてもかっこいいイスです。
また、オフィスチェアのハイエンドモデルは10〜20万円ほどするものも多い中、YL9は最上位機種でありながら5万円以下で購入できるのも魅力的。
リモートワーク用に、コスパが良くしっかり使えるオフィスチェアを探している方はぜひ座ってみてください。
【見出し2】–ITOKI SALIDA YL9が向いていない人-調節を細かく設定したい/柔らかい座面やリラックスできるイスが欲しい
逆にYL9は
・細かく自分に合わせた調節がしたい
・座面クッションは柔らかいほうが好き
という方にはおすすめしません。
YL9はロッキング具合などを細かく設定することはできず、自分に合わせた調節はしづらいです。
また、フラットな座面でかなり硬いクッションは、好みが分かれる部分だと感じました。
立体感のある柔らかいクッションでリラックスしながら使いたい場合は、オカムラ シルフィーなどの他のイスの方が快適に使用できると思います。
【見出し2】ITOKI SALIDA YL9レビューまとめ
→動画の総評がくるイメージです。こちらも参考記事の終わり方を見てもらえると嬉しいです。(参考になる方のレビュー記事:https://makuring.com/soundcore-life-p3/)
本記事では「イトーキ サリダ YL9」のレビューを、オカムラ シルフィーと比較して紹介しました。
YL9は約45,000円の価格でありながら、ヘッドレストや座面の調整などのオフィスチェアとして必要な機能が付いたコスパ抜群のハイエンドモデルです。
レバー操作だけで各部の調節ができるのは、ズボラなぼくにはぴったりだと感じました。
「リクライニングしながらリラックスしたい」という方にはあまりおすすめできませんが、リモートワーク用にデザインの良いイスが買いたいという方にはおすすめです。
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