「ゲーミングチェアの寿命は何年?」
「買い替えるタイミングの見極め方は?」
「どうやって捨てたらいいか詳しく知りたい!」
使っているゲーミングチェアがそろそろ寿命な気がするけど、いつ買い替えたらいいかわからず困っている人もいるのではないでしょうか?
結論からいうと、一般的なゲーミングチェアの寿命は長くても3〜5年ですが、実際の限界は値段や使い方に大きく左右されます。
買い替えのタイミングを逃してしまうと、怪我や事故にもつながりかねないので注意が必要です…!
そこで本記事では、月に一脚は椅子を買っている僕が、以下の内容を詳しく解説します。
- 一般的なゲーミングチェアの寿命
- 限界が近づいているサイン
- 買い替え時の見極めポイント
- ゲーミングチェアの捨て方
- 長持ちさせるためのお手入れ方法
- 寿命が長いゲーミングチェアの特徴
古いゲーミングチェアを手放して、長く使える椅子に買い替えたい方には、必見の内容です。
この記事を最後まで読めば、次にどんなチェアを買えばいいのかわかるようになりますよ!
なお、新しく購入するのにおすすめなゲーミングチェアについては、関連記事「【全商品動画レビュー付】ゲーミングチェアおすすめ11選!厳選アイテムをプロが徹底解説」で詳しく解説しています。
実際に座ったうえで厳選した商品だけを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね◎
【大前提】一般的なゲーミングチェアの寿命は3~5年
一般的なゲーミングチェアの寿命は、長くても3~5年が目安です。
ただし、価格帯や使用頻度によって傷むスピードは異なります。
2万円以下の格安モデルだと1年ほどで不具合が出る場合もありますが、高価格帯のモデルだと5年ほどは快適に使えることも。
使用期間だけでなく、ゲーミングチェア自体の傷み具合を見て寿命かどうか判断しましょう。
寿命が近いゲーミングチェアに起こりがちな4つのトラブルと対処法
寿命が近いゲーミングチェアでよく発生するトラブルは以下の4つです。
- 合皮がはがれてくる
- 座面の高さ調節ができなくなる
- キャスターの調子が悪くなる
- チェアに軋みやガタつきが起こる
ひとつずつ詳しく解説します。
1.合皮がはがれてくる
ゲーミングチェアでは、おもにPUレザーという素材が採用されています。
PUレザーとは、ポリウレタン樹脂と布からできた合成皮革のことです。軽くて伸縮性にすぐれていますが、数年で加水分解という劣化現象が起きるという弱点があります。
水分や空気中の湿気が原因で発生する分解反応のこと
加水分解が起こると表面のポリウレタン樹脂がひび割れ、ボロボロとはがれてきます。
一部分のみであれば市販の合皮補修シートで対応できることもあるので、試してみてくださいね◎
2.座面の高さ調節ができなくなる
座面の高さを調節するガスシリンダーが故障すると、あるとき急に上下昇降ができなくなります。
この場合、ガスの漏れやパーツの破損など、経年劣化がおもな原因です。まったく動かなくなる、勝手に下がるようになるといったトラブルが発生します。
そのまま使っていると姿勢が悪くなり、作業効率も落ちてしまうでしょう…!
メーカーによってはシリンダーのみを単品販売しているため、パーツを交換することも可能です。
ただし、やみくもに外すと爆発したり飛び出したりして危険なので、取り外すときは事前にやり方を調べたうえで慎重に実施してください。
3.キャスターの調子が悪くなる
長く使っていると、キャスターの滑りが悪くなることがあります。
考えられる原因はおもに以下の2つです。
- キャスターの内部に髪の毛やホコリが絡まっている
- キャスター自体が故障している
ゴミが付着していることが原因なら、綿棒やバターナイフなどで取り除くことで解決します。とくに力を入れる際には勢いあまってケガをする可能性もあるため、作業環境を整えて耐切創性(刃物が当たっても切れにくい性質)のある手袋をするなど万全の対策をおこなってくださいね。
さらにスムーズな動きを求めるなら、回転する部分に潤滑油を塗布すると効果的です。
メンテナンス次第で生き返る可能性も高いので、まずは試してみましょう◎
キャスター自体が故障している場合は、製造元に問い合わせて部品のみ購入できないか聞いてみてください。
4.チェアに軋みやガタつきが起こる
椅子の寿命が近づいてくると、座っていて軋みが出たりガタつきが起こったりすることがあります。
この場合、原因はネジの緩みであることがほとんどです。
まずは組み立て時に締めたネジが緩んでいないか確認して、必要であれば締めなおして様子を見てください。
締めなおしても改善しない場合は、機構自体に問題が発生している可能性があります。分解するのは危険なので、メーカーに問い合わせるか、新しいチェアを検討しましょう。
なお、買い替えにおすすめなゲーミングチェアについては、関連記事「【全商品動画レビュー付】ゲーミングチェアおすすめ11選!厳選アイテムをプロが徹底解説」で紹介しています。
次に購入するチェアが決まっていない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ゲーミングチェアの寿命がきた3つのサインと買い替え時の見極めポイント
ゲーミングチェアの買い替え時がきたサインは以下の3つです。
- 素材の劣化
- 座面のへたり
- 部品の故障・破損
ひとつずつ詳しく解説します。
1.素材の劣化
ゲーミングチェアに採用されているおもな素材は、レザー(合皮)、ファブリック、メッシュの3種類です。張地の素材ごとに寿命がきたサインは異なります。
それぞれの買い替え時の見極めポイントは以下のとおりです。
素材 | 買い替え時のサイン |
---|---|
レザー(合皮) | 表面がはがれてきている ひび割れが入っている |
ファブリック | シミや汚れが目立っている 表面が摩耗している |
メッシュ | 網目にはいったほこりが取れない 負荷のかかる部分が伸びてきている |
素材 | 買い替え時のサイン |
---|---|
レザー(合皮) | 表面がはがれてきている ひび割れが入っている |
ファブリック | シミや汚れが目立っている 表面が摩耗している |
メッシュ | 網目にはいったほこりが取れない 負荷のかかる部分が伸びてきている |
レザー(合皮)は水分や空気中の湿気に触れると、表面がひび割れたりはがれてきたりします。
ファブリックは基本的に丈夫で長持ちする素材ではありますが、シミや汚れがつくと落とせないため注意が必要です。
メッシュ素材の椅子の場合、体重をかけたときに伸びてきたと感じたら寿命がきたサインでしょう。
基本的に「メンテナンスしても元に戻せない不具合」が出てきたら、買い替え時だと考えてくださいね◎
2.座面のへたり
座面のへたりが気になるようになってきたら、ゲーミングチェアの買い替えを検討するタイミングです。
ゲーミングチェアの座面には、おもにウレタン素材のクッションが採用されています。とくに多く採用されているのは、耐久性の高い「モールドウレタン」です。
体重をほどよく分散できるように、各メーカーが工夫を凝らして製造しているんですよ◎
しかし、長く使っていると同じ部位に負荷がかかり続けたり経年劣化したりして、クッションが潰れてきます。
また、なかにはメッシュ素材でできた座面もありますが、やはり座り続けていると劣化は避けられません。
座り心地が悪くなると、姿勢が悪くなったり、お尻や太ももの血流が悪化したりと体に悪影響を及ぼします。
座面がへたって負担を感じるようになってきたら、椅子に寿命がきたサインだと考えましょう。
3.部品の故障・破損
ゲーミングチェアは基本的に高機能で頑丈ですが、使い続けていると部品が故障・破損することがあります。
ネジ自体が摩耗して取れた、機構部分のパーツがゆがんでいる、などの現象が起きていたら注意が必要です。
部品やパーツが壊れたまま使用していると、怪我や事故につながる可能性もあります。
「まだ座れているから…」と油断していると危険ですよ!
とくに椅子の構造部分に関する部品が劣化してきたら、新しいゲーミングチェアを検討しましょう。
なお、次に購入するのにおすすめなゲーミングチェアについては、関連記事「【全商品動画レビュー付】ゲーミングチェアおすすめ11選!厳選アイテムをプロが徹底解説」で紹介しています。
予算別に11個の商品をチョイスしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
寿命がきたゲーミングチェアの捨て方3選と費用の目安
ゲーミングチェアの代表的な処分方法は、以下の3つです。
- 自治体の粗大ごみに出す
- 不用品回収業者を利用する
- リサイクルショップに売却する
ひとつずつ、費用の目安もあわせて詳しく解説します。
1.自治体の粗大ごみに出す
ゲーミングチェアは自治体の粗大ごみで回収してもらえます。
回収してもらう際のおもな流れは以下のとおりです。
- ゲーミングチェアの高さ・幅・奥行きを測る
- 電話かネットから回収を申し込み、3辺の長さを伝える
- 粗大ごみ用の回収券を購入する
- 回収券をゲーミングチェアに貼る
- 予約日時に指定された場所に出す
自治体によって金額は異なりますが、多くの場合500~1,000円程度で処分できます。
具体的な金額については申し込み時に確認してくださいね◎
自分で回収場所まで持って行く必要があるため手間はかかりますが、安価で捨てられることが大きなメリットです。
2.不用品回収業者を利用する
不用品を回収してくれる専門業者に依頼すると、自宅までゲーミングチェアを取りに来てくれます。
電話やメール、ネットなどから日時指定が可能です。
単品のみの引き取りであれば、2,000円程度で受け付けてくれるでしょう。ただし、1点のみの引き取りだと諸経費が別途でかかることも。
実際に申し込む前にトータルの金額を確認してくださいね◎
また、回収業者によってはトラック1台に不用品を詰め込めるパックプランなどもあります。
粗大ごみと比べて費用は上がりますが、重たいチェアを家の外まで運ばなくていいことが最大のメリットです。
3.リサイクルショップに売却する
ゲーミングチェアの処分方法として、対応しているリサイクルショップに売却する選択肢もあります。
AKRacingやDXracerなど、大手メーカーの商品で状態がよければ、ほとんどの場合で値段がつきます。反対に有名でないメーカーでも、数百円ほどで買い取ってもらえることも珍しくありません。
きれいなうちに売却すると処分費用がかからず、お小遣いもゲットできますよ◎
ただし、あまりにも傷みがひどい場合は引き取ってもらえないので、注意が必要です。
少しでも買い替えを検討するのであれば、なるべく早いうちにリサイクルショップへ持って行きましょう。
【素材別】ゲーミングチェアの寿命をのばすお手入れ方法
ゲーミングチェアのお手入れ方法は、素材によって異なります。
- レザー(合皮)
- ファブリック
- メッシュ
ひとつずつ詳しく解説します。
1.レザー(合皮)
PUレザーを長持ちさせるコツは、とにかく水分を残しておかないことです。
撥水性があるので液体がかかってもすぐには染み込みませんが、放置すると劣化を早める原因になります。
汚れがついたときのお手入れ方法は以下のとおりです。
- 汚れをティッシュなどですぐに拭きとる
- ぬるま湯で濡らして固く絞った布で水拭きする
- 乾拭きをして完全に乾燥させる
普段のお手入れ方法は乾拭きのみで問題ありません。
傷まないように柔らかい布で優しく拭き取ってくださいね◎
湿気を残しておかないだけで素材の持ち方は変わってきます。汚れていなくても定期的に乾拭きすることがベストなメンテナンス方法です。
2.ファブリック
ファブリック素材は汚れが染み込みやすいため、素早く対処することが大切です。
丈夫で摩耗には強いものの、明るい色だとシミが目立ちやすいというデメリットがあります。
汚れを落としたいときの掃除方法は以下のとおりです。
- 乾いた布で汚れを可能な限り取り除く
- 中性洗剤を混ぜた水に布を浸して、固く絞る
- 汚れを叩くようにして拭きとる
ファブリックのお手入れで大切なことは、強くこすりすぎないことです。ゴシゴシと摩擦を与えてしまうと、そこだけ摩耗して傷みの原因になります。
汚れに素早く対処しながらていねいに扱うことが、ファブリック素材を長持ちさせるコツです◎
3.メッシュ
メッシュ素材は通気性がよく丈夫なため、汚れやほこりへの対策がおもなお手入れ方法です。
普段のお手入れは布で拭きとるだけで問題ないですが、定期的に細かい部分まで掃除すると清潔に保てます。
溝や細かい穴に入ったごみを取り除く方法は以下のとおりです。
- 掃除機の細いノズルで汚れを吸い取る
- 汚れが取れにくい部分は裏から段ボールなどを当てて、掃除機をかける
- 最後に固く絞った布で優しく拭きあげる
メッシュの裏から厚紙を当てて、その部分に掃除機のノズルを当てると、取れにくいほこりも吸い取れます。
強くこすりすぎると傷みの原因になるので注意してくださいね◎
丈夫な素材ではありますが、メンテナンスの際は負担を与えすぎないように気をつけましょう。
寿命が長いゲーミングチェアの3つの条件
寿命が長いゲーミングチェアの条件は以下の3つです。
- 素材の耐久性が高い
- 部品のみでも購入できる
- 保証期間が長い
ひとつずつ詳しく解説します。
1.素材の耐久性が高い
チェアの寿命は張地の丈夫さにも左右されます。
素材ごとの基本的な耐久性は以下の表のとおりです。
素材 | 耐久性 | 耐水性 | 特徴 |
---|---|---|---|
メッシュ | 安価なモデルだと伸びたり緩んだりする | ||
ファブリック | なし | 汚れが染み込みやすく、シミが残りやすい | |
PUレザー | 水ははじくが湿気に弱い 長く使っていると表面がはがれてくる | ||
高機能レザー(合皮) | 耐水性・耐久性に優れている ハイエンドモデルに多く採用されているため価格が高い |
素材 | 耐久性 | 耐水性 | 特徴 |
---|---|---|---|
メッシュ | 安価なモデルだと伸びたり緩んだりする | ||
ファブリック | なし | 汚れが染み込みやすく、シミが残りやすい | |
PUレザー | 水ははじくが湿気に弱い 長く使っていると表面がはがれてくる | ||
高機能レザー (合皮) | 耐水性・耐久性に優れている ハイエンドモデルに多く採用されているため価格が高い |
それぞれ大まかな特徴はありますが、実際の耐久性は素材の種類よりも品質に大きく左右されます。
高機能レザー(合皮)は耐久性・耐水性に優れているものの、費用が高額で採用しているメーカーも少ないです。
丈夫で水に強いメッシュ素材は、安価なモデルだとすぐに傷んでしまうことも。
耐久性を求めるなら、値段だけで商品を選ばないことが大切ですよ◎
安すぎる椅子は素材も長持ちしない傾向が強いので、安易に飛びつかないように注意しましょう。
2.部品のみでも購入できる
最初から部品だけでも購入できるモデルを選ぶことも、ゲーミングチェアを長持ちさせるコツのひとつです。
毎日チェアを使っていると、部分的に故障したり、ひとつのパーツだけへたってきたりすることはよくあります。
そのたびに買い替えるのは大変です。とはいえ、我慢して使っていると体にも椅子にも大きな負担になるでしょう。
購入時に部品やパーツのみ購入可能なモデルを選んでおけば、トラブルが起こった場所のみ交換できますよ◎
メンテナンスできるチェアを選べば、自分次第で長持ちさせられるでしょう。
3.保証期間が長い
ゲーミングチェアの平均的な保証期間は1~5年ほどです。
ただし、5年の保証期間を定めているメーカーでも、張地の交換や部品の劣化への対応は1年だけ、という場合も少なくありません。
同じ保証期間だとしても、信頼のおけるメーカーかどうか見極めるのは重要なポイントですよ◎
聞いたことのないブランドやどんな会社かわからない製造元の商品に高い費用をかけるのは、あまりおすすめできません。
信頼のおけるメーカー、レビューや販売実績の多いブランドを選んだほうが、同じ保証期間でも安心して購入できるでしょう。
なお、信頼のおけるメーカーのゲーミングチェアについては、関連記事「【全商品動画レビュー付】ゲーミングチェアおすすめ11選!厳選アイテムをプロが徹底解説」で詳しく紹介しています。
保証期間だけでなく機能性や安全性についても定評のある商品ばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
ぜひ本記事の内容を活用して、お気に入りのチェアを長持ちさせましょう!