「長時間座っても疲れないチェアが欲しい!」
「疲れにくい正しい座り方が知りたい」
「在宅ワーク用に自宅の作業環境を改善したい」
このような悩みを解決していきます。
在宅ワークでは作業環境の快適さが、生産性や健康に大きく影響します。
そのため長時間座っても疲れない椅子は、在宅ワークに欠かせない存在です。
しかし「今使っている椅子が合わない」「どのような椅子を選べば良いのかわからない」と、お困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、50脚以上の高機能チェアに座って比較してきた僕が、以下の内容について詳しく解説します。
- 長時間座っても疲れない椅子の特徴
- 在宅ワーク向きの疲れない椅子の選び方と正しい座り方
- 在宅ワーク向きの疲れない椅子おすすめ5選
- 【+α】作業環境をさらに快適にするおすすめの昇降デスク
自宅に置くためインテリアにこだわりたい人にもおすすめできるチェアをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
なお、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、オフィスチェアやゲーミングチェアを比較を交えて幅広く紹介しています。
実際に座りながら機能性や座り心地を詳しく解説しているので、他の椅子のレビューも見てみたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください!
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在宅ワーク(テレワーク)で長時間座っても疲れない椅子の特徴3選
ここでは在宅ワークで長時間座っても疲れない椅子の特徴を3つ紹介します。
- 背骨の正しいS字カーブをサポートしてくれる
- いろいろな部分を体に合わせて調整できる
- おしりが痛くなりにくい設計になっている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.背骨の正しいS字カーブをサポートしてくれる
長時間座っても体に負担をかけないよう配慮された椅子は、背骨の正しいS字カーブを保てるようになっています。
具体的には、以下の機能のおかげで背中や腰の負担を軽減でき、腰痛や肩こりの軽減・予防効果が期待できます。
- 肩甲骨付近(またはそれ以上)まで高さのある背もたれ
- 腰を前にグッと押してくれるランバーサポート
ランバーサポートの有無の違いを図であらわすと以下の通りです。
ちなみに座ったときの姿勢は、少し後ろに倒れているほうが背骨への負担が少ないことがわかっています。そのため、ほとんどのオフィスチェアは、背もたれに体を預けた姿勢で作業することを前提に設計されています。
つまり、机の上でメモを取るなど、前傾姿勢の作業までは対応していないものが多いです。
前傾姿勢が多い方は、以下の特徴や機能をもつチェアも検討しましょう。
- ランバーサポートが他のチェアよりもグッと前に出ている
- ランバーサポートを前に押し出せる
- 座面と背もたれが前傾チルトする
ただし、前傾チルトに対応しているオフィスチェアは10万円以上の高価なモデルがほとんどです。
予算を抑えたい方は、ランバーサポートの形やサポート力に注目してみてください◎
2.いろいろな部分を体に合わせて調整できる
パーツの高さや位置を体に合わせて細かく調整できると、長時間座っても疲れにくくなります。
膝や肘、足首など、座ったときに自然と曲がる関節が90度になるよう調整できると、体への負担が少ないからです。
調整できると良いパーツは以下の4つ。
- 座面
- アームレスト
- ランバーサポート
- ヘッドレスト
とくに座面の高さは重要です!
座面が低すぎるとおしりに体圧が集中して痛くなりやすく、逆に座面が高すぎて足の裏が地面にべたっと着かない状態だと、太もも裏が圧迫されるため負担になります。
平均身長から大きく外れていて「足裏が地面に着かないけれど、他の条件がどうしても魅力的な椅子がある!」という方は、以下の画像のように足置きの使用をおすすめします。
3.おしりが痛くなりにくい設計になっている
疲れにくさと関わってくる要素のひとつが、体の痛み。
とくにおしりは長時間体重がかかるため、痛くなりにくい座面を選ぶことが重要です。
おしりが痛くなりにくい座面としては、しっかり研究開発されたモールドウレタンの座面がおすすめです。
最近は安価なチェアでもモールドウレタンが使われていますが、疲れにくさを追求するなら形状や硬さなどをちゃんと研究しているメーカーのものが良いでしょう。
一方で、スラブウレタンのチェアは座面のフレームに底付きして、短時間でおしりが痛くなるものが多いため、注意が必要です。
開放した型にウレタン液を流し込み、発泡させて成型したウレタンフォームのこと。モールドウレタンと比較して密度が低く、コスト面で優れている。
座面にこだわった椅子としておすすめなのは、藤沢工業さんが販売している「TOKIO EN01」「TOKIO CW01」。
研究開発した独自形状のモールドウレタンにもかかわらず、大手メーカーと比較すると手ごろな価格になっています。
ちなみに、メッシュ素材はたわむことによりフィット感が得られるため、モールドウレタンのクッションとはまた違った感覚になります。
メッシュ素材の座面が気になる方は、関連記事「【適性あり】メッシュ素材の椅子のデメリット4選!座面クッションのチェアも検討すべき理由も解説」をご参考ください。
在宅ワーク(テレワーク)で疲れない椅子の選び方3選
ここでは在宅ワークで疲れない椅子の選び方を3つ紹介します。
- 価格が2万円以上で国内メーカーや技術力の高いメーカーの椅子を選ぶ
- 身長や体格にあうものを選ぶ
- 前傾姿勢でも腰をサポートしてくれる椅子を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
1.価格が2万円以上で国内メーカーや技術力の高いメーカーの椅子を選ぶ
価格だけをみれば、1万円台で買える椅子はたくさんあります。しかし、品質や耐久性を考えると、2万円以上の価格帯から選んだほうがコスパは良いです。
その中でも、国内メーカーが販売しているものや有名なメーカーの椅子を選ぶと失敗しにくいでしょう。
1万円台の椅子は価格相応のクオリティになっているため、長く使いたいのであればおすすめできません。
体に合った椅子を長く使えるほうがコスパも良く、体の負担もより少ないでしょう◎
2.身長や体格にあうものを選ぶ
身長や体格によって、適正な高さや各パーツの位置は変わります。
そこで重視すべきポイントは、正しい座り方ができるかどうかです。
膝や肘、足首など、座ったときに自然と曲がる関節が90度くらいになり、背骨のS字カーブを保ったまま、もたれられる椅子が理想です◎
しかし体型は千差万別のため、いろいろなパーツを調整して体にフィットさせる必要があります。
そこで、正しい座り方をするために必要な調整機能を以下にまとめました。
正しい座り方 | 椅子に求められる調整機能 |
---|---|
おしりが背面につくよう深く腰掛ける | なし |
足の裏を地面につけて膝が直角になっている | 座面の高さ調整 (足下用のフットレストやクッションでも代用可能) |
ランバーサポートが背中ではなく腰の位置にきている | ランバーサポートの適切な設計 or 高さ調整 |
後傾姿勢のときに首を自然に預けられる | ヘッドレストの位置調整 |
腕を自然に預けられる | アームレストの位置調整 |
より細かく調整できたり、調整幅が広かったりする椅子のほうが、適切な姿勢をとりやすいでしょう。
身長や体格に合わせた適正な高さについて詳しく知りたい方は、関連記事「【もう迷わない】適正な高さの椅子を選ぶポイントを徹底解説!高さ調整の対処法やデスクの選び方も紹介」をぜひご参考ください。
3.前傾姿勢でも腰をサポートしてくれる椅子を選ぶ
在宅ワークは集中しているうちに前傾姿勢になることが多いため、背もたれから体が離れても腰をサポートしてくれる椅子が向いています。
ランバーサポートがグッと前に出ているものを選択すれば、前傾姿勢でも腰のサポートを受けられます。
独立型のランバーサポートや、奥行(腰の押し具合)を調整できるものがとくにおすすめです。
たとえば藤沢工業のTOKIO EN01は独立型ランバーサポートの中でもぐっと腰を押してくれる形になっています。TOKIO CW01は独立型ではありませんが、腰の押し具合を調節できるようになっています。
前のめりだと腰がくの字に曲がりがちですが、ランバーサポートが腰を押してくれることで背骨のカーブを正常な状態に保ちやすくなり、疲労軽減の効果が期待できます。
ただし、前傾姿勢にがっつりこだわるなら、前傾チルト(前のめりのリクライニング機能)がついているチェアを選択するのが賢明です。腰も背中も背もたれにつけたまま作業できるため、さらに疲れにくいでしょう。
前傾チルトに特化した椅子であれば5万円以内でも購入できます!
以前は10万円以上の高価な椅子に限られる機能でしたが、購入のハードルが下がっています。予算も含めて、自分に合った椅子を選びましょう。
在宅ワーク(テレワーク)向きの疲れない椅子おすすめ5選
ここでは在宅ワーク向きの疲れない椅子を5つおすすめします。
「座面がモールドウレタンである」または「ランバーサポートが腰をグッと押してくれる」ものをセレクトしました。
商品名 | 素材 | 座面 | 座面の高さ | 座面の前後調節 | ヘッドレスト | ランバーサポート | フットレスト (オットマン) | アームレスト の調整機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TOKIO EN01 | ファブリック | モールドウレタン | 43~51cm | なし | 独立・可動型 | 跳ね上げ機能付き | 3方向||
TOKIO CW01 | メッシュ | モールドウレタン | 43~50cm | 押し具合調節可 | 独立型なし | 3方向 | ||
GrowSpica Elite | メッシュ | メッシュ | 44~55.5cm | せりだし具合 調節可 | 独立・可動型4方向 | |||
LOOKIT! ダイナミクスXチェア | メッシュ | メッシュ | 45~54㎝ | なし | オプション | 独立 | 型3方向 | |
TOKIO ウィステリア・フリーダムチェア | ファブリック | モールドウレタン | 通常モデル 41.5~47.5㎝ 高身長モデル 43.5~51.5㎝ | なし | クッシ | ョン4方向 |
それぞれ詳しく解説します。
1.TOKIO EN01
商品名 | TOKIO EN01 |
---|---|
素材 | ファブリック |
座面 | モールドウレタン |
座面の高さ | 43~51cm |
座面の前後調整 | なし |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | 独立・可動型 |
フットレスト(オットマン) | |
アームレストの調整機能 | 跳ね上げ機能付き | 3方向
TOKIO EN01(Engineerモデル)は、跳ね上げ機能付きのアームレストが搭載された、優れたコストパフォーマンスが魅力の椅子です。
座面は角のない丸みのある形で、体圧を分散する効果が高い独自形状のモールドウレタンが採用されています。
ほどよく高反発ながらしっかり厚みがあり、座り心地がとても良いです◎
ランバーサポートは座ったまま高さを調節できるようになっています。
また、左右に遊びがあるので、体を横に動かしたときにも体に沿ってついてきてくれる感じがあります。
ラフな姿勢でも作業したい人、在宅ワーク以外にも楽器演奏やゲームでPCを使用する方におすすめのチェアです。
詳細については関連動画「【跳ね上げ式アームレスト】コスパ最強オフィスチェア「TOKIO Engineerモデル」 |ニトリOC707 vs TOKIO EN01」でチェックしてみてくださいね!
2.TOKIO CW01
商品名 | TOKIO CW01 |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面 | モールドウレタン |
座面の高さ | 43~50cm |
座面の前後調整 | |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | 押し具合調節 | 独立型
フットレスト(オットマン) | なし |
アームレストの調整機能 | 3方向 |
TOKIO CW01(Coworkモデル)は、背面に通気性のよいメッシュ、座面にはお尻の形に合わせた独自形状のモールドウレタンが採用された体型を選ばないバランスの良いオフィスチェアです。
背もたれの裏側には、最大5kgまで対応できるカバンかけとジャケットハンガーが標準搭載されているため、自宅の収納を増やせる点も魅力です。
座面のクッションの手前側が少しカーブしており、前傾姿勢になっても膝裏が圧迫されないように設計されています。
ランバーサポートは台形で面積が広く、押し具合を調節できる仕様になっている点が特徴です。
座面を一番奥にしてランバーサポートをMAXまで押し出せば、少し前のめりになっても腰を押してくれる感覚が残ります!
ノートPCなどを使用した、前傾姿勢での作業が多い方におすすめです。
詳細については関連動画「【社会人ランキング1位】新生活おすすめオフィスチェア 「TOKIO Coworkモデル」|オカムラシルフィー vs TOKIO CW01」でチェックしてみてくださいね!
3.GrowSpica Elite
商品名 | GrowSpica Elite |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面 | メッシュ |
座面の高さ | 44~55.5cm |
座面の前後調整 | |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | せり出し具合調節 | 独立・可動型
フットレスト(オットマン) | |
アームレストの調整機能 | 4方向 |
Growspica Eliteは、1本のレバーですべての機能を調節できる高機能なオフィスチェアです。
ボディがアルミ素材でできていて、スタイリッシュなデザインになっています◎
座面は通気性に優れたメッシュ素材です。
ランバーサポートは上下だけでなく、せりだし具合も調整できます。前傾チルト機能のある椅子には敵いませんが、後傾姿勢だけでなく前傾姿勢で作業したいときにも腰をサポートしてくれる感覚が残ります。
通気性を重視していて、いろいろな作業に合わせて椅子を簡単に調整したい方におすすめです。
詳細については関連動画「【グロウスピカエリート優勝】COFO Chair Premiumのライバル。最上位オフィスチェア比較|GrowSpica Elite」でチェックしてみてくださいね!
4.LOOKIT! ダイナミクスXチェア
商品名 | LOOKIT! ダイナミクスXチェア |
---|---|
素材 | メッシュ |
座面 | メッシュ |
座面の高さ | 45~54㎝ |
座面の前後調節 | なし |
ヘッドレスト | オプション |
ランバーサポート | 独立型 |
フットレスト (オットマン) | |
アームレストの調整機能 | 3方向 |
ダイナミクスXは、オフィス家具ECサイト国内第2位「LOOKIT!」 が作った、プライベートブランドのオフィスチェアです。
しなやかな弾力のある「エラストマーメッシュ」を使用しているため、体圧分散に優れており、ずっと座っていても疲れにくいです。
ランバーサポートは独立型でしっかり腰を押してくれる形になっています。
ただし、高さの調整機能がないため、平均身長から大きく外れた体型の方には向いていないかもしれません。
カラー展開が豊富なため、自宅に置くからこそインテリアにこだわりたいという方にはおすすめです◎
ダイナミクスX ブラック(フルスペック)の詳細を見てみる>>
詳細については関連動画「【ニトリOC701 VS ダイナミクスX】セパレート型オフィスチェア!コスパ対決|COFO Chair Premiumと比較」でチェックしてみてくださいね!
5.TOKIO ウィステリア・フリーダムチェア
商品名 | TOKIO ウィステリア・フリーダムチェア |
---|---|
素材 | ファブリック |
座面 | モールドウレタン |
座面の高さ | 通常モデル:41.5~47.5㎝ 高身長モデル:43.5~51.5㎝ |
座面の前後調節 | なし |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | クッション |
フットレスト (オットマン) | |
アームレスト の調整機能 | 4方向 |
ウィステリア・フリーダムチェアはゲーミングチェアですが、オフィスチェアと遜色のない機能性を備えているため、在宅ワークにもおすすめできる一脚です。
座面はメーカー独自のモールドクッションが使われているだけでなく、ファブリック素材の裏面にもクッションがついていて、中綿だけでなく表面自体が柔らかい感触になっています。
ヘッドレストやランバーサポートは高反発のクッションでできていて、位置が細かく調整できるのも特徴です。
作業の合間にリラックスしたい、全身を包み込んでくれる構造が良いという方におすすめです◎
詳細については関連動画「【神コスパ】このゲーミングチェア…ガチでおすすめ‼️|比較レビュー/ウィステリア・フリーダムチェアvs AKRACING vs DOWINX」でチェックしてみてくださいね!
もっと多くのチェアを比較したい方は関連記事「【快適】疲れないオフィスチェア5選!選び方と購入前に知りたい重要ポイントも徹底解説」も参考にしてみてください。
【+α】在宅ワーク(テレワーク)に最適な作業環境づくりには椅子とデスクの相性も重要
より最適な作業環境づくりには、椅子単体だけでなくデスクとの相性も重要です。
一般的には、椅子の座面からデスクの天板までの距離(差尺)が25~30cmだと適正、と言われています。
体型と座面の高さを合わせる方が重要なので、先に椅子を選んでからデスクを選ぶとスムーズです。
机の高さが調整できる昇降デスクなら、高さが固定じゃないので失敗しにくいうえ、作業に合わせて好みの差尺に調整できます。
また、立って作業することもできるので、健康を意識する方にもおすすめです。
イチオシの昇降デスクは、関連記事「【予算別】おすすめの昇降デスク7選!知っておくべき選ぶポイントや価格による特徴を解説」で紹介しています。
より良い作業環境を求める方は、ぜひ参考にしてみてくださいね◎
ちなみに、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、オフィスチェアやゲーミングチェアを幅広く紹介しています。
実際に座りながらのレビューを交えて、各商品の比較や椅子の選び方を詳しく解説していますので、ぜひ椅子選びの参考にしてみてください◎
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