「椅子選びにおける高さの基準がわからない」
「高機能な椅子を買ったはずなのに身体が痛い」
「自分にぴったりなデスク環境の作り方を知りたい」
このような悩みを解決していきます。
オフィスチェアやゲーミングチェアは、自分の体格や作業スタイルにマッチしたものを選ぶことが重要です。適切でない高さの椅子を使い続ければ、肩こりや腰痛といった悪影響を引き起こしかねません。
しかし、自分に最適な椅子を、どのような基準で判断すればよいのかわからない方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、30脚以上の椅子を紹介してきた椅子マニアの僕が、以下の内容を解説します。
- 適正な椅子の高さを判断するためのチェックポイント
- 椅子の高さが適正にならないときの対処法
- 椅子の高さが適正でないときに起こる問題
- 最適な高さのデスクを選ぶためのポイント
椅子だけでなく、デスクの高さについても知っておくべきポイントをサクッと紹介します。ぜひ最後まで読んで、自分の作業スタイルにぴったりで快適なデスク環境を整えてみてください◎
なお、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、オフィスチェアやゲーミングチェアを比較を交えて幅広くレビューしています。
実際に座りながら機能性や座り心地を詳しく解説しているので、椅子選びに悩む方はぜひこちらもチェックしてみてください!
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小柄な人や女性は要注意!適正な高さの椅子を選ぶために知っておきたい注意点をサクッと解説
オフィスチェアやゲーミングチェアを選ぶ際には、座面を一番下まで下げたときの高さをチェックすることが重要です。
体格に合わない高さの椅子を選んでしまうと、足が床にしっかりつかない可能性があります。
座面の高さ(シートハイ)は椅子によってそれぞれ違うため、公式情報で表記されている数字を必ず確認しましょう。
とくに、「日本人向け」という表記を鵜呑みにしないように注意が必要です。ゲーミングチェアは海外の工場から規格品を選んでいるメーカーもあるため、欧米人向けのモデルがそのまま採用されていることも少なくありません。
各商品の具体的なスペック情報をしっかり確認しましょう。
一方で、身長が高い方は椅子の高さに関してそれほど心配する必要がありません。ほとんどのオフィスチェアやゲーミングチェアには昇降機能が備わっているため、高さを上げる調節は身体に合わせて自在にできます。
小柄な人や女性の方は、座面の最低の高さが自分に合っているかどうかを必ず確認しましょう◎
適正な椅子の高さを判断するためのチェックポイント3選
椅子の購入を検討するにあたって、自分に合った椅子の高さを判断するために確認しておくべきことが3つあります。
- 足がしっかり置ける座面の高さ
- 目安を知れる計算式
- デスクと椅子の高さの差尺
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.足がしっかり置ける座面の高さ
適正な高さの椅子を購入するためには、足がかかとまでしっかりと床につく位置まで座面を下げられる椅子を選ぶことが重要です。
足が地面につかなければ、正しい姿勢が取れません。
具体的には、座面の高さが42cmまで下がるものを選べば失敗が少なくておすすめです。最低46cmくらいまでしか下げられない椅子であれば、小柄な方や女性は高いと感じてしまうでしょう。
海外製のチェアは高めに作られていることが多いので注意が必要です。
ちなみに、藤沢工業のウィステリア・フリーダムチェアは、座面が最低41. 5cmの高さまで下がります。座面の高さに関しては、ほとんどの身長の方に安心して選んでもらえるモデルです◎
日本の老舗椅子メーカーによるこだわりの機能性が豊富でコスパも抜群です。ぜひチェックしてみてください!
2.目安を知れる計算式
身長に対して最適な座面の高さを求める計算式が、「一般社団法人日本オフィス家具協会」によって示されています。
適切な座面の高さ(cm)=身長(cm)×0.25
求めた数値から+2~3cmくらい余裕を見ても問題ありません。
計算式で求めた数値を目安に、座面の高さの数値を確認していけば失敗は少ないでしょう◎
ただし、あくまでも目安に過ぎません。
また、メーカーによっては「座面の下から地面までの距離」をシートハイと表記していて、座面のクッションの厚みが考慮されていないこともあります。
スペックだけを信じすぎず、お店で試座したりいろいろな人のレビュー動画をチェックしたりして、実際に座った様子を確認しておくことをおすすめします。
Mr.chairsのYouTubeチャンネルでも、さまざまな椅子を紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
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3.デスクと椅子の高さの差尺
差尺を確認すれば、デスクと椅子の適正なバランスを求められます。
椅子の座面から天板までの距離のこと
一般的に、最適な差尺は25~30cm程度といわれています。
あらかじめデスクか椅子のどちらかの高さにおいてベストポジションを見つけておくことが、とても重要です。
先に椅子を選び、椅子に合わせてデスクの高さを検討すればスムーズでしょう◎
デスクと椅子の高さのバランスは、体格や好みによりさまざまです。
机も高さが調整できるものを選んでおけば、失敗を避けられます。立位でのパソコン作業も可能になり、健康面にも良いですよ◎
おすすめの机は、関連記事「【予算別】おすすめの昇降デスク7選!知っておくべき選ぶポイントや価格による特徴を解説」で紹介しています。
快適なデスク環境を作るため、ぜひ参考にしてください!
椅子の高さが適正にならないときの対処法
どうしても体格に合う椅子が見つからない場合や、高さに関係なくお気に入りの椅子を使いたい場合はあるでしょう。
そのようなときでも、椅子を快適に使うための対処法を解説します。
- 足元にフットレストを置く
- 座面にクッションを置く
ぜひ参考にしてください◎
1.足元にフットレストを置く
もし座面を1番下まで下げても足が届かない場合は、フットレストを使って高さを調整するという方法があります。
足がつく位置を高くすることで、座面の位置が高くても姿勢よく座れます!
とくに身長150cm前後の方は座面の最低高さが低い椅子を選んでも高く感じることも多いため、この方法を検討すると選択肢が広がりますよ◎
「機能やデザインが好みで使ってみたい椅子があるけど座面が高すぎるかも…」という場合もこの方法を使うことで気になる椅子を諦めずにすみます。
購入した後で「少し高いかも」と感じたとしても、足置きアイテムを使って解決しましょう◎
2.座面にクッションを置く
椅子の高さが低いと感じる場合は、高さ調整のために座面にクッションを置くという方法があります。
この方法は、次のような場合において非常に有効です。
- デスクが椅子に対して高すぎる
- 子どもが成長して椅子の高さが足りなくなった
ただし、クッションの硬さには注意が必要です。柔らかすぎると体が沈み込んでしまい、姿勢が不安定になったり立ち上がりにくくなったりします。
なお、クッションを置くと椅子が本来もつ機能が得られないため、一時的な処置にとどめておきましょう◎
根本的な対策として、高身長にも対応している椅子を選ぶのが無難です。机の高さが合わなくて困っている方は、昇降できるデスクを購入するのもよいでしょう。
ウィステリア・フリーダムチェアは高身長モデルも販売しているので、ぜひチェックしてみてください!
※ECサイト「数量」の下にある高身長シリンダーのタブを「有り」に設定してください。あとからシリンダー単体での購入はできないため、高身長シリンダー「有り」を選択できているかご確認の上、依頼してくださいね。
昇降デスクについては「【予算別】おすすめの昇降デスク7選!知っておくべき選ぶポイントや価格による特徴を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください!
椅子の高さが適正でないときに起こる3つの問題
ここでは、椅子の高さが自分に合っていない際の問題点を3つ解説します。
- 姿勢が悪くなり身体が痛くなる
- 血行不良になる
- 作業に集中できない
現在使っている椅子がある方は、当てはまっていることがないかを確認してみてください。
1.姿勢が悪くなり身体が痛くなる
椅子の高さとデスクの高さが適切にバランスを取れていなければ、作業中の姿勢が崩れやすくなります。
一般的に、疲れにくい姿勢とは次のような状態です。
- 両足がかかとまで地面についている
- 背もたれのヘッドレストやランバーサポートの補助を受けられている
- 手をデスクに置いたときに肘が90度ほど開ける
椅子と身体がマッチしていれば座っているときに身体にかかる負担を分散できますが、姿勢が崩れると長時間使ったときに身体が痛くなります。
肩こりや腰痛に悩まされるかもしれません…!
姿勢の崩れはすぐに身体に悪影響が及ぶため、適正な椅子の高さを見極めることは非常に重要です◎
2.血行不良になる
椅子の高さが合っていなければ、足がしっかりと地面につかず、ぶらぶらと垂れ下がっている状態になります。このとき、太ももの裏が圧迫されて血の巡りが悪くなるため、血行不良につながる可能性が高いです。
血行不良は冷えや脚のむくみを引き起こします…!
長時間作業をする人ほど、知らず知らずのうちに血行不良による症状に悩まされているかもしれません。
足が地面に届かないという問題は、足置きを用意すれば簡単に改善します。数千円から購入できるため、放置せず早めに対処するのがおすすめです。
3.作業に集中できない
椅子の高さが合っていなければ、作業への集中力が低下します。
姿勢が崩れると、腰痛や肩こりを感じたり血行不良で冷えを感じたりする症状があらわれます。作業への集中力が削がれるのは当然です。
高機能な椅子を導入したにもかかわらず、椅子の高さが適正でないばかりに、作業時に疲れを感じてしまいかねません。
椅子の高さは作業効率に大きくかかわります。
店頭で試座したり動画レビューを確認したりして、実際に座った様子をしっかりと確認することが重要です。
【+α】快適な作業環境をつくるには「デスクの高さ」も重要!知っておくべき2つのポイント
自分にマッチした椅子を購入できたとしても、デスクの高さが合っていなければ身体の負担は減りません。
ここでは、最適なデスクの高さを判断するために知っておくべきことを2つ紹介します。
- 天板の高さの目安
- 昇降デスクを選ぶメリットは大きい
ぜひこれを参考にして、自分の作業スタイルに最適なデスク環境を整えましょう◎
1.天板の高さの目安
椅子と同じく、デスクにも用途や身長によって目安となる天板の高さがあります。
天板の高さと用途が合う人の指標は以下の表のとおりです。
天板の高さ | ぴったりな人 |
---|---|
630mm | ソファに座ってデスクを使う |
670mm | 子ども |
700mm~720mm | 大人がする普段の作業や食事 |
1100mm~ | 立って作業する |
天板の高さ | ぴったりな人 |
---|---|
630mm | ソファに座ってデスクを使う |
670mm | 子ども |
700mm~720mm | 大人がする普段の作業や食事 |
1100mm~ | 立って作業する |
また、「一般社団法人日本家具オフィス協会」により公開されている、適正なデスクの高さを求める計算式は次のとおりです。
適切なデスクの高さ(cm)=座面の高さ(cm)+最適な差尺(cm)
最適な差尺(cm)=身長(cm)×1/6
あくまで目安ですが、この計算式を参考にデスクの高さを判断すれば失敗が少ないでしょう。
とはいえ、座る人の体格によっては、椅子を適正な高さにすると机の高さが合わないこともあります。
机もセットで購入する場合は、椅子を適正な高さにしても快適に過ごせるかを確認しましょう。
購入前にぴったり合う高さがわからないのであれば、昇降可能なデスクを選ぶと失敗を避けられます◎
2.昇降デスクを選ぶメリットは大きい
昇降デスクとは、高さを自在に調整できるデスクです。
以下のようなメリットがあります。
- 体格やチェアに合わせてぴったりの高さに調整できる
- 立ち作業に切り替えられる
- 複数人で共用できる
デスクの高さを細かく変えられるため、椅子や体格、作業スタイルに合わせて柔軟に使える便利なデスクといえます。
満足できる作業環境を整えるためには欠かせないアイテムです◎
天板の昇降範囲は商品によってさまざまであるため、自分の用途に合うものを選びましょう。
詳しい選び方やおすすめのデスクは、関連記事「【予算別】おすすめの昇降デスク7選!知っておくべき選ぶポイントや価格による特徴を解説」で紹介しています。
選ぶ際にチェックするべきポイントを徹底解説していますので、ぜひこちらも参考にしてください!
ちなみに、僕のYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、オフィスチェアやゲーミングチェアを幅広く紹介しています。
実際に座りながらのレビューを交えて、各商品の比較や椅子の選び方を詳しく解説していますので、ぜひ椅子選びの参考にしてください◎
\ 今すぐ使用感をチェック! /