「スタンディングデスクをやめたという話を聞くけど、なぜだろう?」
「自分に合うのかな?」
「スタンディングデスクのメリットも知っておきたい!」
生産性の向上や健康面での利点が注目されているスタンディングデスク。しかし、実際に使用してみてやめてしまったという声も多く聞かれます。
正しい知識がないまま購入すると、高額な買い物が無駄になるだけでなく、姿勢が悪化することも…!
このようなリスクを避けるためには、適切な使用方法を理解し、自分にあったスタンディングデスクを選ぶことが重要です。
本記事では、これまで100脚以上の高機能チェアを試してきた椅子マニアであり、デスクも含めた作業環境にこだわり続ける僕が以下の内容を解説します。
- スタンディングデスクをやめた理由
- やめたほうがいい人の特徴
- スタンディングデスクのおすすめポイントと正しい使い方
スタンディングデスクが自分に合うかどうかわからず購入を迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
なお、僕の運営するYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、スタンディングデスク以外にも多数のオフィスチェアやゲーミングチェアを紹介しています。
デスク環境にこだわりたい方は、ぜひ本記事とあわせて参考にしてみてください◎
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スタンディングデスクをやめた4つの理由
スタンディングデスクの購入や使用をやめた人の代表的な理由は以下の4つです。
- 金額が高いから
- 立ち続けるのがきついから
- 昇降するのが面倒に感じたから
- デスクの高さが合わなかったから
ひとつずつ詳しく解説します。
1.金額が高いから
スタンディングデスクの金額が高く、購入を諦めた人もいます。
たしかに「スタンディングデスク」と検索すると、簡易的なものでも約1万円、本格的なものになると最低でも3万円以上の商品がヒットします。
初めて購入を考える人にとっては大きな負担と感じるかもしれません…!
しかし、ここで考慮すべきポイントがあります。
昇降デスクを選択すれば、立っているときも座っているときもベストなポジションで作業が可能です。これにより、生産性が向上し、腰痛や肩こりの予防にもつながります。
また、オフィス家具に強いメーカーの商品を選べば長期にわたって使用可能です。
このように、一度の購入で得られる長期的なメリットを考えると、本当に「高い」といえるのか再評価する必要があります。
とくに、デスクワークが中心の仕事をしている場合、費用対効果はより高くなります。
購入を検討する際には、自分自身のライフスタイルやニーズに合わせて慎重に判断することが重要です。
「どういった商品が候補になるの?」と思う方は、予算別にスタンディングデスクの特徴をまとめた動画「【2024年最新版】昇降デスクの選び方!予算別おすすめ7選【スタンディングデスク】」をぜひ参考にしてみてください◎
2.立ち続けるのがきついから
スタンディングデスクをやめた理由として、シンプルに立ち続けるのがきついという意見も見られます。
そもそも長時間の立ち作業は、膝や腰に過度な負担がかかるためおすすめできません。
実際、米国・コーネル大学の人間工学分野で教授を務めるアラン・ヘッジ氏は、健康に配慮した立ち作業は以下のサイクルで行うとよいと提唱しています。
- 20分間:座って作業する
- 8分間:立って作業する
- 2分間:軽い運動(ストレッチなど)をする
このように、立ち作業は8分が理想とされています。
これらの時間はあくまで目安であるため、実際の立ち作業時間は個人の状況や体調に合わせて調整してください。
僕の場合だと、打合せ時はスタンディングデスクとして使ってます◎
ずっと立ち続けるのではなく、同じ姿勢で座り続けない工夫をしてみましょう!
3.昇降するのが面倒に感じたから
スタンディングデスクの昇降が面倒という意見も見られ、なかにはやめてしまった人もいるようです。
具体的な理由は以下のとおりです。
- 手動でレバーを回すのが大変
- 卓上デスクを持ってくるのが面倒
このような面倒を感じる方は、電動タイプのスタンディングデスクの購入を検討してみましょう。ボタンひとつで昇降できるため便利です。
調整した高さ位置を記憶する「メモリー機能」を複数備えたスタンディングデスクも販売されています。これなら家族ともシェアしやすいですよ◎
また、デュアルモーターだと昇降のスピードが速く、より快適に使用可能です。
このように、多くの不満は適切なデスクの仕様を選択することで避けられるでしょう。
4.デスクの高さが合わなかったから
スタンディングデスクの高さが合わずに、使うのをやめてしまった人もいます。
負担の少ない立ち姿勢を実現するには、デスクの高さが自分の体に合っていることが重要です。しかし、身長や体のパーツの長さによって、適切なデスクの高さは人それぞれ異なります。
不自然な姿勢は肩や首に負担がかかるだけでなく、タイピングやマウス操作にも支障をきたします…!
とくに、固定式のスタンディングデスクには注意が必要です。価格の安さは魅力的ですが、体格にあっていなければ購入した意味がありません。
一時的な使用感が良かったとしても、長時間使用しているとあわないケースもあるので注意しましょう。
スタンディングデスクを導入するのであれば、昇降できるタイプの商品のなかから選ぶことをおすすめします。
スタンディングデスクをやめたほうがいい人の特徴4選
スタンディングデスクをやめたほうがいい人の特徴は、以下の4つがあげられます。
- 膝や腰に持病がある人
- 部屋に置くスペースがない人
- 体型が豊満な人
こちらも詳しく解説します。
1.膝や腰に持病がある人
膝や腰に持病がある人は、スタンディングデスクの使用を慎重に考えるべきです。
立った状態での作業は、膝や腰に過度な負担をかける可能性があるためです。
立ち姿勢では以下の筋肉に体重が集中し、筋肉が凝り固まりやすくなります。
- 腰回り
- お尻
- 太もも
- ふくらはぎ
これにより、腰痛を引き起こしたり膝の安定性が低下したりするわけです。
したがって、スタンディングデスクの使用については医師と相談し、適切な作業環境を整えるようにしましょう。
導入する際は、膝や腰の状態にあわせて自在に高さを変えられる昇降式のスタンディングデスクを導入するのがおすすめです◎
2.部屋に置くスペースがない人
スタンディングデスクは、十分なスペースがない部屋には向いていません。
種類にもよりますが、スタンディングデスクは一般的なデスクよりもスペースを必要とするからです。
こういった人は、デスクや椅子をインテリアの一部として捉えず、どのように置けば生産性が上げられるかで考える必要があります。
多少大きかったとしても、生活動線を考えれば邪魔にならないレイアウトができるかもしれません。
天板が大きめのデスクを選ぶことで机の上に収納スペースを作り、ほかの家具を使わなくてすむことも考えられます。
せっかく生産性を高めることを考えているのに、部屋のスペースだけで諦めるのはもったいないです。
スタンディングデスク単体で考えず、部屋全体の空間として窮屈にならないか確認してみましょう!
3.体型が豊満な人
体型が豊満な人は、スタンディングデスクの使用に注意が必要です。
立ち作業を行う際に膝への負担が大きくなるリスクがあるためです。
日本赤十字社の「あしの健康教室~膝編~」によれば、体重が1kg増加すると膝への負担は2~3kg増えるとされています。
とはいえ、座りっぱなしでの作業が健康に悪いのも事実。
標準体型の人よりも立っているときの負荷が高いことを考慮し、膝への負担を軽減する対策を講じましょう◎
たとえば、クッション性のあるマットやスリッパを使用したり、立ち時間を短くするなどの工夫が考えられます。
あくまで同じ姿勢をとりすぎないことに着目し、体への負担が少ない使い方に取り組んでいきましょう◎
座りっぱなしをやめたらどうなる?スタンディングデスクのおすすめポイント
スタンディングデスクのおすすめポイントとして、以下の3つがあげられます。
- 健康の促進
- 姿勢の改善が期待できる
- 生産性アップが期待できる
ひとつずつ詳しく解説します。
1.健康の促進
スタンディングデスクを使った立ち作業は、健康の促進が期待できます。
具体的な効果は以下のとおりです。
- 疲労回復
- 冷え性の改善
- 足のむくみ軽減
- 肩こりや腰痛の改善
なお、科学技術振興機構が発表したスタンディングデスクを使用したオフィスワーカー対象の調査結果によると、27%の人が足のむくみ改善に効果があったと回答しています。
健康を気にしている人は、スタンディングデスクの購入と立ち作業の導入を検討してみましょう。
デスクワークによる悪影響を改善したい方に、スタンディングデスクはおすすめです!
2.姿勢の改善が期待できる
スタンディングデスクを使うと、姿勢の改善が期待できます。
重要なことなので繰り返しになりますが、腰痛や膝痛の持病がある人は逆効果になる可能性があります。使用するかどうかは、医師に相談したうえで判断しましょう。
立ち作業を取り入れることで、よい姿勢を維持しやすくなり、猫背の予防にも効果が期待できます。
自分の姿勢をチェックしながら、少しずつ改善していきましょう!
3.生産性アップが期待できる
スタンディングデスクを使うと、仕事の生産性アップが期待できます。
立ち作業を取り入れることで、集中力アップや眠気防止につながるからです。
科学技術振興機構が実施した調査によると、スタンディングデスクを使ったオフィスワーカーから、以下の点で良い影響があるとの回答が得られています。
- 気分転換のしやすさ(78%が良いと回答)
- 眠気の改善(60%が良いと回答)
- 仕事の効率(59%が良いと回答)
このように、仕事の効率アップを期待できる点で、スタンディングデスクはおすすめといえます。
やめたを回避!スタンディングデスクの正しい使い方
スタンディングデスクを正しく使用するための手順は以下の通りです。
- モニターから目までの距離は40cm以上確保するように高さを調整する
- キーボードを置いたときに自然な姿勢で操作できる位置に調整する
- ひじが約90度に曲がる位置に調整する
- モニターの上端が水平視線よりやや下にくるように再度調整する
なお、これらは昇降式デスクであることが前提条件になっています◎
高さや各機器の位置調整を適切におこなうことで、スタンディングデスクを快適に長く使用でき、効果を最大限に発揮できるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、スタンディングデスクを導入し、健康的で生産性の高いデスク環境を構築してくださいね◎
なお、おすすめのスタンディングデスクについては「【予算別】おすすめの昇降デスク7選!知っておくべき選ぶポイントや価格による特徴を解説」で徹底解説しているので、ぜひ参考にしてください。
「昇降デスクは高いし導入すべきか迷う…」という方は、関連記事「【いらないは嘘】昇降デスクをおすすめする5つの理由!自分に合う商品の選び方も紹介」をぜひ読んでみてくださいね!