「オフィスチェアの肘掛はいらないって本当?」
「そもそもどんな役割があるの?」
「肘掛が邪魔にならないチェアを詳しく知りたい!」
肘掛には体の負担を軽減する効果があり、ほとんどのオフィスチェアについています。
しかし、見た目に圧迫感があったり邪魔に感じたりして、必要ないと思う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、安易に最初から肘掛のついていないタイプを選んだり、外したりするのはおすすめできません…!
そこで本記事では、50脚以上の高機能チェアに座って比較してきた僕が、以下の内容について詳しく解説します。
- オフィスチェアには肘掛が必要である理由
- いらないといわれる理由
- 肘掛つきのチェアをおすすめするワケ
- 肘掛を跳ね上げできるおすすめのチェア
ちなみに個人的には、迷っているのであれば、あり・なしどちらにも対応できる肘掛を跳ね上げできるオフィスチェアを購入するのがおすすめです。
記事の後半では、おすすめの跳ね上げ式チェアも紹介しているので、気になる方はチェックしてくださいね。
なお、僕の運営するYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、格安商品からコストパフォーマンスの高い椅子、高級チェアまで、さまざまな商品をレビューしています。
動画内では肘掛以外の機能についても詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください◎
\ 今すぐ使用感をチェック! /
【いらないは嘘】オフィスチェアの肘掛はあったほうがいい!
オフィスチェアの肘掛(アームレスト)は「いらない」と言われることもありますが、デスクワークにおいては使ったほうがよいパーツです。
肘掛がないと、肘を宙に浮かせたままになったり、机に腕を置くことで猫背になったりします。そのまま長い時間作業をすると、肩こりや背中・腕自体の痛みにつながることも。
位置調整のできる肘掛を使えば、これらの悩みからは解放されるでしょう◎
なかには、邪魔になってから外せないのは避けたいと思う方もいるかもしれません。そういった方は、肘掛を跳ね上げできる仕様のオフィスチェアで高機能な商品があるので、そちらを購入しましょう。
したがって、肘掛が「ありかなしか」で悩むよりも、跳ね上げできるオフィスチェアで機能とコストが見合う商品を探すほうに注力するのがおすすめです。
オフィスチェアの肘掛がいらないといわれる3つの理由
オフィスチェアの肘掛が「いらない」といわれてしまう理由は以下のとおりです。
- コストがかかる
- 机に収納しにくくなる
- 作業内容によっては邪魔になる
ひとつずつ詳しく解説します。
1.コストがかかる
肘掛の有無を選べるモデルでは、肘掛をつけるとその分コストが高くなります。
とはいえ、椅子そのものの値段に左右されるものの、価格差はたったの数千円ほどです。
肘掛のあり・なしで作業中の疲れやすさや仕事の生産性が変わってしまう可能性を考えると、なしのモデルを選択するのは非常にもったいないでしょう。
また、一般的なオフィスチェアは、肘掛が標準でついているものがほとんどです。ついていないモデルは安価な商品に偏っているため、ほかの機能も妥協することになります。
一度買ったら長く使うことを考えると、最初の選択で肘掛のないオフィスチェアに絞り込むのは避けるべきです◎
2.机に収納しにくくなる
肘掛があると、机の構造と干渉してチェアを上手く収納できないことがあります。
チェアを机にぴったり収納できないと、部屋が狭くなったり、動線が妨げられたりして困るという声も多く聞きます。
ワークスペースに限りがある場合は、購入前に肘掛の高さを確認しておきましょう。
肘掛を跳ね上げられるチェアを選択すれば、椅子の仕様にかかわらず快適性とスペースの確保を両立できますよ◎
3.作業内容によっては邪魔になる
作業内容によっては、肘掛があると邪魔になることがあります。
具体的にいうと、ギターなどの楽器を演奏するときに肘掛がある椅子は使いにくいと感じるでしょう。
椅子の上であぐらをかきたいときも肘掛に脚がぶつかると窮屈に感じます。
そもそもオフィスチェアは、デスクワークの負担軽減を目的として作られているアイテムです。それ以外の作業については、あまり向いていないこともあります。
使用目的によっては、椅子を使い分けることもひとつの手段ですし、肘掛を跳ね上げできるチェアを購入すれば一脚で二役の働きをしてくれますよ。
肘掛付きのオフィスチェアをおすすめする3つの理由
肘掛があるオフィスチェアをおすすめする理由は以下のとおりです。
- 体の負担を軽減してくれる
- 正しい姿勢を保つのに役立つ
- マルチな動作をサポートする
ひとつずつ詳しく解説します。
1.体の負担を軽減してくれる
肘掛の役割は、仕事中にかかる体への負担を軽減することです。
デスクワーク中に肘が浮いた体勢のまま作業していると、肩こりや猫背になりやすいです。
- 腕の重さは片腕だけで体重の約6%
- 体重50㎏の人であれば約3㎏に相当する重量
- 肩や背中で腕を支えることで筋肉が硬化
重度の肩こりは頭痛を引き起こしたり、集中力や生産性が低下する原因になったりします。
肘掛があれば常に肘を置いたまま作業できるので、肩や背中にかかる負荷を減らせますよ◎
2.正しい姿勢を保つのに役立つ
自分に合った高さの肘掛は、無理なく正しい姿勢をとるのに役立ちます。
パソコン作業をしていると、気付かないうちに背中が丸まって前かがみになってしまうことも多いでしょう。
姿勢がくずれると体の疲労や腰痛の原因になります。また、画面に近づきすぎることで眼に負担がかかる可能性もあるでしょう。
机に合わせて肘掛の高さをセッティングすることで、背もたれにしっかり背中をつけたまま作業できます。
3.マルチな動作をサポートする
肘掛には、作業中やリラックス時にマルチな動作をサポートする役割があります。
椅子に座っておこなうのはパソコン作業だけではありません。資料チェックをすることもあれば、ゆったりリラックスして休憩を取る場合もあるでしょう。
資料を読むときに肘を置く、もたれかかったときに腕を預けるなど、肘掛はさまざまな動きをサポートしてくれますよ◎
また、肘掛は立ったり座ったりするときの支えにもなります。
無意識に使っていて必要性に気づいていない人も多いですが、実はさまざまな場面で活用されている重要なアイテムです。
肘掛がいらないと感じる人には跳ね上げ式オフィスチェアがおすすめ
肘掛が邪魔になるからいらないと感じる方には、跳ね上げ式のオフィスチェアがおすすめです。
一般的なタイプとは違い、跳ね上げ式の肘掛であれば必要に応じて収納できるというメリットがあります。
オフィスチェアに採用されている肘掛の種類と特徴は、以下の表のとおりです。
名称 | 解説 |
---|---|
固定式 | 椅子に固定されていて動かせない サポート効果はあまり期待できない 機能がシンプルな分、価格がリーズナブルな傾向がある |
可動式 | 上下、左右、前後など、角度や高さを調節できる 商品によって2D、3D、4Dなどさまざまなタイプの肘掛が導入されている 体の負担を軽減する効果が期待できる |
跳ね上げ式 | 用途によって、肘掛を跳ね上げだり戻したりできる 跳ね上げておくと肘掛のないチェア、もとの位置に戻すと肘掛ありのチェアとして使える |
名称 | 解説 |
---|---|
固定式 | 椅子に固定されていて動かせない サポート効果はあまり期待できない 機能がシンプルな分、価格がリーズナブルな傾向がある |
可動式 | 上下、左右、前後など、角度や高さを調節できる 商品によって2D、3D、4Dなどさまざまなタイプの肘掛が導入されている 体の負担を軽減する効果が期待できる |
跳ね上げ式 | 用途によって、肘掛を跳ね上げだり戻したりできる 跳ね上げておくと肘掛のないチェア、もとの位置に戻すと肘掛ありのチェアとして使える |
跳ね上げ式の場合、使うときは通常のオフィスチェアの利用方法と違いはありません。使わないとき、邪魔なときのみ後ろに跳ね上げましょう。
完全に上げておけば肘掛がない椅子と同じ条件にできますよ◎
幅広いシーンで同じ椅子を活用したい場合は、跳ね上げ式のオフィスチェアを選びましょう。
デスクワークも趣味も妥協しない!おすすめの跳ね上げ式オフィスチェア4選
跳ね上げ式オフィスチェアでおすすめしたい商品は以下のとおりです。
- 藤沢工業|TOKIO EN01(Engineerモデル)
- タンスのゲン|跳ね上げ式アームレスト
- サンワダイレクト|オフィスチェア 跳ね上げ式アームレスト(150-SNCM030)
- ITOKI|サリダCMチェア
ひとつずつ詳しく紹介します。
1.藤沢工業|TOKIO EN01(Engineerモデル)
TOKIO EN01(Engineerモデル)は、岐阜県のオフィス家具メーカー藤沢工業が展開するオフィスチェアです。
跳ね上げ式のなかでも珍しく肘掛を完全に後ろに倒せるため、使わないときも邪魔になりません。
肘掛を元の位置に戻しているときは上下・前後・角度の調節もできるため、体のサポート効果も優れています。
このほかに搭載されている機能で代表的なものは、以下のとおりです。
- 体圧分散効果の高いモールドウレタンのクッション
- 高さや角度が調整できるヘッドレスト
- サポート力の強いランバーサポート
さらに背面には通気性の高い薄地のファブリック素材が採用されているため、蒸れにくさもあわせもっています。
TOKIO EN01はとにかく充実した機能性にこだわったオフィスチェアなんですよ◎
5万円以下で、跳ね上げ式の機能以外も妥協したくない方におすすめの商品です。
詳しい仕様は、実際に座ってみたレビュー動画「【跳ね上げ式アームレスト】コスパ最強オフィスチェア「TOKIO Engineerモデル」 |ニトリOC707 vs TOKIO EN01」でも解説しているので、ぜひチェックしてくださいね!
2.タンスのゲン|跳ね上げ式アームレスト
タンスのゲンは福岡県を拠点に家具や家電、インテリアなどを低価格で販売している、通信販売に特化したメーカーです。
そんなメーカーが販売する跳ね上げ式のオフィスチェアは、シンプルな構造になっているのが特徴です。
机に収納するときは便利ですが、作業中に肘を置き続けるには少し心もとない印象があります。
座面の座り心地やランバーサポートの機能性にチープさを感じるものの、予算1万円程度であることを考慮すると、価格相応といえるでしょう。
すぐに買い替える予定があるなど、格安で跳ね上げ式の椅子を探している方には検討の余地があるオフィスチェアです。
3.サンワダイレクト|オフィスチェア 跳ね上げ式アームレスト(150-SNCM030)
サンワダイレクトは、コンピュータの製造機器を企画販売している「サンワサプライ」が運営する通信販売サイトです。
オリジナル商品として販売されている跳ね上げ式アームレストには、4Dに調節できる機能性の高い肘掛が搭載されています。
素材は座面・背面共にメッシュ素材が採用されているため、通気性にも優れていることが特徴です◎
ただし、ランバーサポートの腰の押し具合はそれほど強くない印象なので、腰のサポート力を重視したい方には少し物足りないかもしれません。
とはいえ、予算3万円前後とコストパフォーマンスには優れています。アームレストを跳ね上げできて、通気性にもこだわりたい方にはおすすめのオフィスチェアです。
4.ITOKI|サリダCMチェア
ITOKIは日本の老舗オフィス家具メーカーで、数多くのオフィスチェアを製造・販売しています。
サリダCMチェアの肘掛は跳ね上げ機能しかないものの、動作がスムーズでストレスなく角度を変えられることが特徴です。
リクライニング機能はありませんが、柔らかめの座面とロッキング機能でリラックスできるように作られています。
ただし、肘掛に上下・前後などの可動域がなかったり、ランバーサポートの高さが変えられなかったりと、調節機能はあまり充実していません。
明るいカラーでインテリアとの親和性が高いので、デザインが気に入った方にはおすすめなオフィスチェアですよ◎
なお、跳ね上げ式オフィスチェアについては、関連記事「【徹底比較】跳ね上げ式チェアおすすめ4選!各機能を実際に座って比較したレビューを紹介」でさらに詳しく比較しています。
写真も使ってわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ぜひこの記事を参考に、自分にとってベストな1脚を見つけましょう!