「アーロンチェアのレビューが知りたい!」
「クラシックとリマスタードの違いはなに?」
「どんな人におすすめなのか詳しく知りたい!」
アーロンチェアはさまざまな賞を総なめしている、世界で初めてメッシュ素材でつくられたオフィスチェアです。
2017年に再開発(リマスタード)された今も、高級オフィスチェアとして不動の人気を誇っています。
とはいえ、実際に使った感想はどうなのか、本当に20万円以上の金額を払う価値があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、アーロンチェアリマスタードは、仕事に使う椅子で妥協したくない人にこそおすすめしたい椅子です。
本記事では、月に1脚は椅子を買っている僕が以下の内容について詳しく解説します◎
- アーロンチェアの概要
- クラシックとリマスタードの違い
- リマスタードに実際に座ってみて良かった点・気になった点
- おすすめできる人
今回僕がレビューするのは、アーロンチェアリマスタードの中でもおそらく最高級モデルになります。
アーロンチェアリマスタードが自分に合っているか、このオプションは必要かどうかなどを知りたい方には、とくにぴったりな内容です◎
ぜひ本記事を参考に、アーロンチェアリマスタードの使用感をチェックしてくださいね。
なお、僕の運営するYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、中古でオフィスチェアを買う方法やコスパの良いオフィスチェアから低価格帯のものまで紹介しているので、気になる方はぜひ見てみてください◎
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アーロンチェアの概要をサクッと解説
機能 | 詳細 |
---|---|
価格(公式サイト調べ) | 249,700円~(税込) |
素材 | ペリクル(特殊メッシュ) |
座面 | ペリクル(特殊メッシュ) |
ヘッドレスト | なし |
アームレスト | 3方向 内外は8段階調整可能 ビニールorレザーのパッド |
ランバーサポート | ポスチャーフィットSL(特許取得) 縦長の押出型 |
フットレスト | なし |
座面の高さ | サイズA(スモール): 38~48cm サイズB(ミディアム): 40.5~52cm サイズC(ラージ): 42.5~58cm |
リクライニング機能 | ハーモニックチルト機構 ※固定機能なし |
脚部 | 海洋プラスチック(一部)or アルミニウム |
保証期間 | 12年間 |
アーロンチェアはニューヨークの近代美術館に永久コレクションとして飾られている「世界で初めてメッシュ素材でできたオフィスチェア」です。
以下のような、さまざまな賞を総なめしています!
- ヨーロッパで最高権威のエルゴノミック賞である英国家具産業研究協会(FIRA)の「エルゴノミック・エクセレンス賞」
- オーストラリアのインダストリアルデザインカウンシルの家具・照明部門の「グッドデザイン賞」
アーロンチェアは2人の設計者によってつくられました。
設計者の一人ドン・チャドウィック氏が老人ホームを訪れ、寝たきりの人の床ずれを見たことからインスピレーションを受けています。
床ずれとは、長い間床や地面に触れることで皮膚が蒸れてしまい起こる症状のこと。
それならば「布ではなく、通気性がいい素材であれば解決できるのでは」という発想がきっかけとなりました。
こうしてまるで空気(ラテン語でアーロ)に座っている感覚のメッシュ素材でできた椅子「アーロンチェア」が生み出されたのです。
アーロンチェアのクラシックとリマスタードの違い
アーロンチェアは、以前のモデル(クラシック)から2017年に再開発されました。
リマスタードは、1から部材を作り直して現代の働き方に合わせた1脚です。
以下は、クラシックとリマスタードの主な違いを比較した表です。
クラシック | リマスタード | |
---|---|---|
カラー | 5種類 | 4種類 |
メッシュの編み方 | 色ごとに違う | 各色統一 |
メッシュの張り具合 | どこも均一 | 場所ごとに硬さを変えている |
アームレスト内外の調節段階 | 3段階 | 8段階 |
とくに大きな違いは、どの色を選んでも同じクオリティの椅子がしっかり手に入るようになった点と、メッシュの張り具合がより体圧分散を追究したつくりに進化した点です。
リマスタードのカラーは動画撮影時は3種類だったのが、のちにブラックが増えて4種類になりました!
アーロンチェアリマスタードを実際に使ってみた感想|良かった点7選
ここではアーロンチェアリマスタードを実際に使ってみて良かった点を、7つ説明します。
- 場所ごとに張り具合を変えた特別なメッシュ素材
- 内外に8段階の微調整ができるアームレスト
- 重心移動で椅子が体についてくるハーモニックチルト機構
- 後傾も前傾も自在な前傾チルト機能
- 背中の形に合わせて支えてくれる縦長ランバーサポート
- 細部まで洗練されたデザイン
- 保証期間が12年間
それぞれ詳しく解説します。
1.場所ごとに張り具合を変えた特別なメッシュ素材
もっともアーロンチェアの特徴というべき点が「ペリグル」と呼ばれるメッシュ素材を使っていること。
ペリグルは、デュポン社の協力によりアーロンチェアのためだけに設計、デザインされた体圧分散に優れた素材です。
素材感はパリッとしたハリのある「ザ・メッシュ」な触り心地です。
しかし触ったときのザラザラ感など違和感がないため、高級感があります◎
アーロンチェアリマスタードは背もたれと座面の部分で各4箇所でテンションが異なっていて、その違いによって体圧を緩和し、筋肉の疲労を軽減するように設計されています。
2.内外に8段階の微調整ができるアームレスト
アームレストは、上下・前後・内外の3方向に調整可能です。
リマスタードは、さらに内外が8段階調整可能になっています。
アームレストの幅も長く、腕をしっかり置けるつくりです。
僕はアームレストにしっかり腕を置ける安心感を重視しているため、機能も見た目も大変魅力を感じています◎
3.重心移動で椅子が体についてくるハーモニックチルト機構
アーロンチェアには、ハーモニックチルト機構が採用されています。
ハーモニックチルト機構とは、人間の足首・腰・腕などの体の重心移動に合わせて椅子が動くようにする機構です。
アーロンチェアは椅子の形を変えてそれに人間が合わせるのではなく、椅子が人間の動きに合わせてついてくることをコンセプトとしています。
自分の体の動きに合わせてすべて調節できるのはアーロンチェアの大きな特徴です!
4.後傾も前傾も自在な前傾チルト機能
アーロンチェアは座面を斜め前にグッと倒す機能(前傾チルト)のオン・オフを切り替えられます。
オフにすると通常の姿勢のまま仕事ができ、オンにすると座面と背もたれを前に5度倒した状態で作業することができます。
前傾姿勢の椅子はもう前傾姿勢のまま作業しないといけないことが多い中、アーロンチェアは前傾姿勢のチルトをオンにしたままリクライニングの範囲を広げることも可能です。
たとえば書き物するときは前傾姿勢でなにか書いて、パソコン触りたいなと思ったらそのままリクライニングして後傾姿勢にするなど、簡単に作業を切り替えられます。
前傾・後傾の姿勢が重心移動だけで自在にできるのが魅力です◎
5.背中の形に合わせて支えてくれる縦長ランバーサポート
アーロンチェアは「ポスチャーフィットSL」と呼ばれるランバーサポートを採用しています。SLのSは「Sacrum=仙骨」Lは「Lumbar=腰部」の頭文字をとっています。
ランバーサポートは珍しい縦型です。上下がわかれているため、背中の丸みに合わせて縦方向に押してくれます。
押し具合や張り具合も、背中の丸みなどに応じて細かく調節できます。
一度自分向けに調整してしまえば、あとは調整しなくてもいいようになっているのが楽ですね◎
今まで使っている椅子で、
- メッシュの座面でおしりが痛くなる
- なんだか疲れを感じやすい
- 肩こりになりやすいと感じる
といった人で予算があるならば、一度アーロンチェアを検討してみるのがおすすめです。
6.細部まで洗練されたデザイン
アーロンチェアは、メッシュの縫い目が段違いにきれいです。
場所によって張り具合が異なるにもかかわらず、上の画像のとおり、縫い目は一糸乱れぬ美しさを見せています。
アームレストは無骨さがなく、パッドはビニールとレザーが選べます。
今回のレビューはレザータイプを使用しています。上部だけでなくアームレスト全体をちゃんとカバーしてあり、触り心地やデザインの高級感がすばらしいつくりです。
ほかにも「脚部の先端に角がない」「フレーム部分が椅子の形状に沿った3Dな形状である」など、価格に納得できる細部まで洗練されたデザインになっています。
7.保証期間が12年間
アーロンチェアは、保証期間が12年間と大変長いです。
COFO Chairが最大3年、オカムラが最大8年であることを考えると、段違いの長さ。
1個買えば10年は使い続けられる、それに耐えうるクオリティでできています。
だからこそ予算で迷っている方は、中古で買うのもおすすめです◎
詳しくは関連記事「【安く買うコツ】中古オフィスチェアはやめたほうがいい?注意点やおすすめの購入先を紹介」を参考にしてみてくださいね。
アーロンチェアリマスタードを実際に使ってみた感想|注意点2選
ここではアーロンチェアリマスタードを実際に使ってみて、気になった点を2つ解説します。
- オプションにこだわると価格が30万超え
- リラックスには不向き
それぞれ詳しく解説します。
1.オプションにこだわると価格が30万超え
アーロンチェアは25万円ぐらいの価格から購入できます。(動画投稿後、2024年8月1日より希望小売価格が上がりました。)
しかし、脚部をアルミニウムにするなどオプションをつけることによって、価格が30万円を超える場合があります。
ハーマンミラーの公式ECサイトでシミュレーションができますので、自分の理想の椅子がいくらになるか、組み合わせを試してみてください◎
2.リラックスには不向き
アーロンチェアは、リラックスしたい人には不向きです。
「椅子を設定してそれに体を合わせる」という思想がこの椅子には入ってないため、以下の機能がありません。
- ヘッドレスト
- フットレスト
- リクライニングした状態で止める機能
「体に合わせて動く椅子」には必要ない、という理由で削られています。
僕としては、コンセプトから一切ブレない点がアーロンチェアの魅力的な部分だと思います!
アーロンチェアリマスタードは「仕事で使う椅子を妥協したくない人」におすすめ
アーロンチェアをおすすめできるのは「自分の仕事で使う椅子に妥協せず、最高のものが欲しい人」です。
ほかにも、以下の特徴をもつ人におすすめです。
- 前傾姿勢の仕事と後傾姿勢の仕事を行き来する人
- 「アーロンチェア」が欲しい人
- 長い期間利用できる椅子が欲しい
- クリエイティブな作業にとことん集中したい人
とくに2つ目の「アーロンチェア」が欲しい、については、車にたとえるならばフェラーリやベンツに乗りたいなどの感覚に近いと思います。
椅子としても価格に納得できるほどのすばらしいつくりになっているので、オフィスコムのショールームなどで、ぜひ一度試座してみてほしいです!
本記事を参考に、アーロンチェアが自分に合っているかぜひ検討してみてくださいね!
なお、僕の運営するYouTubeチャンネル「Mr.Chairs」では、中古でオフィスチェアを買う方法やコスパの良いオフィスチェアから低価格帯のものまで紹介しているので、気になる方はぜひ見てみてください◎
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