「エルゴヒューマンプロ2の使用感が気になる」
「旧モデルとの違いはなに?」
「15万円も出す価値はあるのかな……」
新モデルであるエルゴヒューマンプロ2は、従来から天才的な進化を遂げた高機能チェアです。
一方で、ハイコスパのチェアが多くあるなか、15万円も出して購入する価値があるのかという疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
本記事では50脚以上の高機能チェアを試した僕が、以下の内容を紹介します!
- エルゴヒューマンプロ2の特徴と旧モデルとの違い
- エルゴヒューマンプロ2をおすすめできる人・できない人
- あわせて比較検討したいオフィスチェア4選
ぜひ最後まで読み、エルゴヒューマンプロ2を購入する際の判断材料にしてみてください◎
エルゴヒューマンプロ2の概要をサクッと解説!
エルゴヒューマンは、台湾の超有名オフィスチェアブランドです。
台湾のデザイナーであるNiel Wu氏の設計で2005年に発売され「独立型ランバーサポート」を初めて採用した、革新的なオールメッシュのチェアとして話題になりました。
発売以降50か国以上で愛されており、日本では福岡県の株式会社関家具が総輸入元になっています。
2023年8月1日にフルモデルチェンジをおこない、新モデル「エルゴヒューマンプロ2」をリリースしました。
以下は新モデル5種類のスペック比較表です。
グレード | プロ2オットマン | プロ2ハイタイプ | プロ2ロータイプ | エンジョイ2ハイタイプ | エンジョイ2ロータイプ |
---|---|---|---|---|---|
背面 | メッシュ | ||||
座面 | メッシュ | ||||
座面の高さ | 45.5~54cm | 45.5~54cm | 45.5~54cm | 45~53.5cm | 45~53.5cm |
座面の前後調整 | |||||
座面の前傾機能 | |||||
ヘッドレスト | なし | なし | |||
ランバーサポート | 独立型 | 独立型 | 独立型 | なし | なし |
オットマン (フットレスト) | なし | なし | なし | なし | |
アームレストの調整機能 | 4方向 | ||||
保証期間 | 最大5年 |
さまざまなラインナップがありますが「前傾機能×オットマン付×セパレート型チェア」のモデルは、エルゴヒューマンにしかありません。
エルゴヒューマンの1番の良さを楽しみたいなら「プロ2オットマン」がおすすめです◎
エルゴヒューマンプロ2の特徴と旧モデルとの違いを徹底レビュー
エルゴヒューマンプロ2は、旧モデルから革命的進化をとげており「ここが改良されたらいいのに」という点がすべてアップグレードされています。
ここでは、エルゴヒューマンプロ2の特徴と旧モデルとの違いを5つ紹介します。
- 座面の調節幅が広がり操作も手軽になった
- アームレストの調節幅が広がった
- 背もたれ・ランバーサポートがフィットしやすくなった
- デザインが全体的に洗練された
- オットマン(フットレスト)が大きくなった
それぞれ詳しく解説します。
1.座面の調節幅が広がり操作も手軽になった
最大のアップデートは、座面の前傾調節が手軽になった点です。
旧モデルでは座面の真下に調節ノブがあったため、前傾・後傾を切り替えるためには、毎回椅子から降りて後ろに回る必要がありました。
新モデルでは、座ったまま左手下のレバーを操作してリクライニングするだけで、座面の前傾調節が簡単に切り替えられます。
まさに神アップデートですね!
また、座面上下の調整幅が以下のように変更され、日本人向けに微調整されています。
- 旧モデル:46~55cm
- 新モデル:45.5~54cm
なお、座面の高さによる問題で購入を迷っている場合は、足置きクッションやルームシューズの導入を検討してみてください。150cm台の人でも足がついた状態で作業ができる環境が整います◎
2.アームレストの調節幅が広がった
エルゴヒューマンプロ2では、アームレストを内側に曲げられる角度が広がり、スマホや本を見るときにも便利になりました。
昇降の最大の高さも、旧モデルより2~3cmほど高くなりました。
僕は座高が高めなので、本当に置きたい高さまで持ってこれるようになったのは嬉しいですね◎
全体的に調節しやすくなったアームレストですが「固定位置を一番高くする」「左右の高さを合わせる」という操作が以前より難しくなってしまいました。
旧モデルでは好きな高さで簡単にロックできましたが、新モデルでは一番上までアームレストを上げるとロックが解除され、一番下まで落ちてしまうためです。
アームレストの高さを頻繁に調節しない人であれば、大きな問題にはならないでしょう◎
3.背もたれ・ランバーサポートがフィットしやすくなった
新モデルでは、背もたれやランバーサポートの調節機能のアップグレードにより、さらに自分の体にフィットさせやすくなりました。
主なアップグレードの内容は以下のとおりです。
- 背もたれの調節幅が細かくなった
- ランバーサポートのバウンドの硬さを調節できる
背もたれにおいては、調節幅だけでなく調節方法も直感的な操作に改善されています。
また、ランバーサポートにもたれたときのバウンドの硬さについては、背面のロゴ裏についている歯車を回すだけで調節が可能です。
独立型ランバーサポートのチェアは「腰が圧迫されすぎて痛い」という人にもおすすめできる一脚です◎
4.デザインが全体的に洗練された
旧モデルと比較して、デザインが全体的に洗練されたのも、エルゴヒューマンプロ2の特徴の一つです。
新モデルのデザインの特徴は以下のとおりです。
パーツ | デザインの特徴 |
---|---|
カラー展開 | ブラックフレーム以外にグレーフレームも選べるようになった グレーフレームの場合キャスター部分までグレーで統一されている |
メッシュの素材感 | 従来のゴムっぽさも残しつつ、ファブリック素材の温かみも出た |
ディテール | フレームの構造が洗練されてミニマムになった アームレストのクッション感や形の高級感が上がった ヘッドレスト付近のネジが隠され、スタイリッシュになった |
このように、背面ロゴの見た目もさらに磨きがかかり、美しいデザインになっています!
5.オットマン(フットレスト)が大きくなった
エルゴヒューマンプロ2では、オットマンの奥行きが旧モデルより約1.8倍大きくなり、安定感が出ました。
旧モデルではふくらはぎの裏までしか支えられませんでしたが、新モデルでは足首までメッシュ部分に乗せられるため快適度が増しています。
ほかのチェアと比較しても断トツの大きさです◎
エルゴヒューマンプロ2のレビューを踏まえておすすめできる人の特徴
エルゴヒューマンプロ2は、前傾・後傾姿勢のどちらにも対応できる機能性の高い一脚です。
以下に該当する人に満足してもらえると思います!
- 前傾機能がついたセパレート型チェアが欲しい人
- エルゴヒューマンを使っていて買い替えがしたい人
前傾機能が使いやすくなり、従来のエルゴヒューマンの機能がさらにブラッシュアップしたのが新モデルの最大の魅力です。
ランバーサポートのバウンドの硬さも調節できるため、腰あたりが強いセパレート型チェアが苦手な人もぜひ検討してみてください◎
エルゴヒューマンプロ2のレビューを踏まえておすすめできない人の特徴
エルゴヒューマンプロ2は、通気性に優れたハイスペックな一脚です。しかし、以下の人には合わない可能性があります。
- メッシュのチェアが苦手な人
- 痩せ型でメッシュの座面に座るとお尻が痛くなる人
- オットマンを使ってあぐらをかきたい人
旧モデルではクッションの座面も選べましたが、新モデルはまだメッシュしかありません。
メッシュは苦手だけどエルゴヒューマンが良いという人は、クッション座面が追加されるのを、1年ほど待ってみるのもアリでしょう◎
なお、エルゴヒューマンプロ2は、オットマンを使ってあぐらをかくのには向いていません。オットマンの収納方法が折りたたみ式であるため、引き寄せて座面を拡張するのは難しいからです。
座面がクッションで、あぐらをかくのに向いているオフィスチェアとしては、TOKIO EN01(Engineerモデル)がおすすめです。
ぜひ以下のリンクから詳細を確認してみてください◎
エルゴヒューマンプロ2とあわせて比較検討したいオフィスチェア4選
エルゴヒューマンプロ2は、価格に見合うだけの価値があるチェアです。とくに「セパレート型チェアが欲しくて予算を気にしない人」「デスク環境がすでに整っている人」には、おすすめの一脚といえるでしょう。
一方で、15万円という金額があれば、椅子とデスクの両方が揃えられます。予算に限りがあったり、チェア以外にも揃えたいものがあったりする場合は、以下の椅子も比較検討してみてください。
商品名 | 背面 | 座面 | 座面の高さ | 座面の前後調節 | 座面の前傾機能 | ヘッドレスト | ランバーサポート | オットマン (フットレスト) | アームレストの調節機能 | 保証期間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
COFO Chair Premium | メッシュ | メッシュ | 48~56cm | なし | 独立型・可動式 | 4方向 | 3年 | |||
GrowSpica Elite | メッシュ | メッシュ | 44~55.5cm | なし | 独立型・前に押し出せる | 4方向 | 1年 | |||
TOKIO OCV21 | メッシュ | モールドウレタン | 44~54cm | 左右の傾きも〇 | なし | オプション | 通常型・可動式 | なし | 4方向 | 最大3年 |
TOKIO EN01(Engineerモデル) | ファブリック | モールドウレタン | 43~51㎝ | なし | なし | 独立型・可動式 | 3方向+跳ね上げ | 最大3年 |
それぞれ見ていきましょう。
1.COFO Chair Premium
商品名 | COFO Chair Premium |
---|---|
背面 | メッシュ |
座面 | メッシュ |
座面の高さ | 48〜56cm |
座面の前後調節 | |
座面の前傾機能 | なし |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | 独立型・可動式 |
オットマン (フットレスト) | |
アームレストの調整機能 | 4方向 |
保証期間 | 3年 |
COFO Chair Premiumは前傾機能を除いて、エルゴヒューマンプロ2とほぼ同じ機能が揃っているのにも関わらず、10万円以下で購入できるアルミフレームのハイコスパチェアです。
ファブリック調のメッシュはエルゴヒューマンプロ2と同様、リラックス感があります。ランバーサポートの調節機能はありませんが、もたれるとしなって受けとめてくれるのが心地よいです◎
背もたれとヘッドレストが一緒に動くため、調整は比較的ざっくり気味と言えるでしょう。
2.GrowSpica Elite
商品名 | GrowSpica Elite |
---|---|
背面 | メッシュ |
座面 | メッシュ |
座面の高さ | 44〜55.5cm |
座面の前後調節 | |
座面の前傾機能 | なし |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | 独立型・前に押し出せる |
オットマン (フットレスト) | |
アームレストの調整機能 | 4方向 |
保証期間 | 1年 |
GrowSpica Eliteは、レバー1本で座面やリクライニングのあらゆる調節ができる、作業の生産性に特化したハイコスパチェアです。
COFO Chair Premium同様、エルゴヒューマンプロ2とほぼ同じ機能が揃っていて、アルミフレームにも関わらず、10万円以下で購入できます。
メッシュはパリッとした素材感で、通気性が良いのが特徴です
!
背もたれとヘッドレストは一緒に動きますが、ランバーサポートは前後に押し出し具合を調節できるので、前傾姿勢でも腰にあたってくれます。
3.TOKIO OCV21
商品名 | TOKIO OCV21 |
---|---|
背面 | メッシュ |
座面 | モールドウレタン |
座面の高さ | 44~54cm |
座面の前後調節 | 左右の傾きも〇 |
座面の前傾機能 | なし |
ヘッドレスト | オプション |
ランバーサポート | 通常型・可動式 |
オットマン (フットレスト) | なし |
アームレストの調整機能 | 4方向 |
保証期間 | 最大3年 |
TOKIO OCV21は、シンプルな見た目に反して多機能なつくりが魅力のオフィスチェアです。セパレート型チェアが合わない人や、腰を押しすぎてほしくない人におすすめでしょう。
左右の傾きに遊びがある座面のため、物を取るなど座ったまま動いてもフィットしてくれるという特徴があります(ロックも可能)。
アルミフレームでスタイリッシュなデザインのチェアが、6万円で購入できるのは嬉しいですね◎
4.TOKIO EN01(Engineerモデル)
商品名 | TOKIO EN01(Engineerモデル) |
---|---|
背面 | ファブリック |
座面 | モールドウレタン |
座面の高さ | 43~51cm |
座面の前後調節 | なし |
座面の前傾機能 | なし |
ヘッドレスト | |
ランバーサポート | 独立型・可動式 |
オットマン (フットレスト) | |
アームレストの調整機能 | 3方向+跳ね上げ |
保証期間 | 最大3年 |
TOKIO EN01(Engineerモデル)は、跳ね上げアームレスト付きのオフィスチェアです。
完全に後ろまで跳ね上げられるアームレストとオットマンの組み合わせで、自由な座りかたが選べるのが特徴です◎
メッシュの通気性を参考にした通気性のあるファブリック素材で、クッションも厚いため、通気性は欲しいけどメッシュが苦手な人におすすめできるでしょう。
TOKIO EN01(Engineerモデル)では、エルゴヒューマンプロ2同様、ヘッドレストとの位置調整が別々にできます。また、独立型ランバーサポートは、ランバーサポートの高さだけを調節できます。
ぜひ本記事を参考に、エルゴヒューマンプロ2の特徴を把握し、自分にあう一脚になるか吟味してくださいね◎